【東谷容疑者 PART1】違法ギャンブル依存症→暴露系YouTuber→国会議員→国際指名手配になる男・ガーシーの取材記録が面白すぎたので紹介しマッスル。(YouTube未公開本音エピソード付き)
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◆はじめに
2023年3月20日現在、
警視庁の方針で元国会議員のガーシーこと東谷義和容疑者が、
国際手配されそうになっているこのタイミングで、
一冊の面白そうな書籍が講談社さんから発行されました。
その内容というのが、
「ガーシーを300日間潜入取材した元朝日新聞記者の記録」
私自身、これまでガーシーのチャンネルの動画を、
キチンと見たことは一度もありませんし、興味もありません。
芸能人のスキャンダルとか全くもってどうでもいいですからね。
なので、今回紹介する書籍も最初はそこまで進んで手が伸びませんでした。
ですが、警視庁から国際手配の方針が示された今では本書の毛色が異なります。
単なる暴露系YouTuberの記録本から、国際指名手配犯の記録本になります。
いち芸能人スキャンダル暴露マンの記録本に興味は全く湧きませんが、
いち国際指名手配犯の記録本となると話は別です。
それに、今回紹介する書籍、思っていた以上に面白い書籍でしたし。
◆『悪党』伊藤喜之
◇紹介書籍
こんばんは、和希です。
それでは本日もさっそく投稿の内容に入っていきましょう。
本日紹介していく書籍はコチラになります。
2023年3月15日に講談社さんから発行されました、
伊藤喜之先生の『悪党』になります。
ついにガーシーに触れます。
◇紹介書籍概要
また、本書の概要につきましては、
いつもと同じように、下記に載せておきますので、
もし本書について気になった方は、ぜひ下記をご覧ください。
◇本書を選んだ理由
そして、今週の投稿に本書を選んだ理由がコチラになります。
3月15日の参院本会議で国会議員資格を剥奪されたことをキッカケに、
暴露系YouTuberから、いずれ国際手配犯になるガーシーへの取材記録が、
色々と矛盾しまくっていて、ガーシーは結局ヤバい人なのだと認識できるから
2022年に数々の有名芸能人の暴露話を披露し物議を醸しまくった、
暴露系YouTuberである「ガーシー」こと東谷義和容疑者は、
2022年の参院選でNHK党から比例代表選挙で出馬し、
その結果、28万7714票の得票を集め、国会議員に当選してしまいました。
しかし、そんな当選の栄光も束の間、
参院選に初当選してから「一度も国会に登院していない」という理由で、
2023年3月15日に参院本会議で議員資格を失う「除名」処分を受けます。
なので、国会の会期中には逮捕されないという、
国会議員の「不逮捕特権」を東谷容疑者は失い、それを警視庁が、
「待ってました!」と言わんばかりに国際刑事警察機構(ICPO)を通じて、
東谷容疑者を国際指名手配する方針を現在固めています。
世間の一部の人間は、東谷容疑者を、
「芸能界の闇を暴くダークヒーロー」のように、
崇め奉っている人がいるようですが、本書『悪党』を読んだ私からすれば、
「ただギャンブル依存症で借金して、人を脅して金を稼ぐヤバい人」
としか思えません。
本書『悪党』を執筆された元朝日新聞記者の伊藤喜之先生は、
本書の中で東谷容疑者を「トリックスター」と明記しているように、
全面的にではありませんが、
どこかその存在を肯定しているかのようなニュアンスを醸し出しています。
ですが、東谷容疑者と全く接点のない赤の他人からしたら、
彼の暴露スタイルは、どこか恐ろしさを感じる人の方が多いかと思いますし、
本書『悪党』の中で語られている東谷容疑者の取材記録には、
「いやいや、ちょっと待てや」と思ってしまうような矛盾点が多く存在します。
なので、その内容をぜひ皆さんと一緒に共有して、
「やっぱりガーシーはヤバい人だった」という認識を、
キチンと持っていただこうと思い、今週の投稿では本書『悪党』を選びました。
◇この投稿の内容
そして、このパート1の投稿で紹介していく内容というのが、
本書『悪党』の中で語られている暴露系YouTuber・ガーシーが、
誕生する前のドタバタ劇の概要を紹介していきます。
本書の構成としては、プロローグとエピローグを除く、
全部で20章立てで構成されており、
その内容というのは大きく2つに分かれています。
まずひとつが、ガーシーこと東谷容疑者にまつわるお話で、
もうひとつが、ガーシーの周辺にいる人物たちのお話です。
今週の【東谷容疑者】のシリーズでは主に、
本書『悪党』で語られているガーシーにまつわるお話のみを、
紹介していきますので、もし、ガーシー周辺の人物たちのお話が気になる方は、
申し訳ないですが、ぜひ本書『悪党』をご覧ください。
そして、本書で語られているガーシーにまつわるお話というのは、
ガーシーが暴露系YouTuberとして誕生することになった背景から、
国会議員に当選するまでのかなり長尺な内容なので少し分割して、
今回のパート1の投稿では、
暴露系YouTuber・ガーシー誕生する前のドタバタ劇を紹介し、
次回のパート2の投稿では、
暴露系YouTuber・ガーシー誕生秘話から
現在の警視庁の国際手配までのお話を紹介していきます。
また最後のパート3の投稿では、
それらのガーシーの行動を見てきた上で、
個人的にここは矛盾している・間違っていると感じた箇所を3つ紹介します。
なので、これまでガーシーに触れたことがなかった人も、
ガーシーを「ダークヒーロー」だと崇めていた人も、
第三者の目線で描かれた本当のガーシーの姿を見れる投稿だと思うので、
ぜひ最後までご覧いただけると、とても嬉しいです。それでは、参りましょう。
◇実は敏腕経営者のガーシー
それでは本書の内容に入っていきますが、
そもそも私たちが持つガーシーのイメージといえば、
「芸能人の裏の顔を暴露する暴露系YouTuber」
というイメージが強いかと思います。
ですが、このイメージというのはガーシーがドバイで、
自身のYouTubeチャンネルをスタートさせた後のイメージです。
その時、ガーシーの年齢はすでに50歳を迎えています。
もちろん、ガーシーも人間なので、その50歳を迎えるまでには、
20代があり、30代があり、40代があったわけです。
では、その間ガーシーは主に何をやっていたのかというと、
「日本でバーやアパレル会社、芸能プロダクションを運営する経営者」
だったと、本書では紹介されています。
それもかなりの敏腕経営者だったらしく、
なんでも、ガーシーが経営していたバーでは、
赤字を出したことがないぐらいの経営の上手さで、その点に関しては、
個人事業主の私は単純に「すごい」と思ってしまいます。
そして、みんなで集まってワイワイするのが好きということもあり、
経営者のパイプを通じて様々な経営者仲間や芸能人仲間を集めて、
夜な夜なパーティーを開いていたようなんですが、
その時に、後の暴露系YouTuber・ガーシーの主軸テーマとも言える、
「異性のアテンド」をしていたようです。
ただ、本書の中でその「異性のアテンド」は仕事ではなく、
単純に人と人をつなげるのが好きなガーシーの性分でやっていただけで、
その「異性のアテンド」は、基本的に無報酬で行っていたようです。
また、アテンドされる女性も「東谷さんなら」と、
ガーシーに絶大な信頼を寄せていることも本書の中では語られています。
なので、純粋に人付き合いや人に世話を焼くのが好きというような、
暴露系YouTuber・ガーシーのイメージからはあまり見ることのできない、
ガーシーの裏の顔を本書では垣間見えることができます。
私自身、本書『悪党』を読んでいても、
このような表に出てこないようなガーシーの一面を見ることができたので、
その点は素直に本書が面白いと感じました。
◇一方で違法ギャンブル依存症だった
ただ、そのような敏腕経営者の一面や人情深い一面を持つ一方で、
スリリングな体験に身を置きたがる危うい面を持っていた、
と本書では述べられています。
それこそ、10代の頃は大阪の走り屋のグループに所属していたり、
また、20代からは違法ギャンブルにハマっていたようです。
特に、後者の違法ギャンブルへのハマりようは凄まじく、
一度の掛け金で100万円単位で張るのは普通のようで、
時には一度に400万円もの金額を張ってしまうほど、
違法ギャンブルにのめり込んでいました。
本書の中で、
ガーシーはこの違法ギャンブルにハマる理由を、
次のように述べています。
もう「お見事!」というしかないぐらい、ギャンブル依存症の言葉です。
私たちはハラハラドキドキすると、脳内でドーパミンという物質が放出されます。
このドーパミンはとても心地の良い快感を与えてくれますが、それは一時的です。
そして、人間はその一時的な快楽にとても弱い生き物です。
一時的にニコチンでモヤモヤを晴らしたりするタバコや、
アルコールで嫌なことを忘れたりするお酒にも依存症があるように、
この一時的な快楽を得るものに人間はよくはまってしまいます。
ですが、ガーシーのはまった「違法ギャンブル」というのは、
結局はそこを仕切っている親が勝つような仕組みになっています。
なので「あの時の快楽をもう一度味わいたい!」と、
違法ギャンブルにハマりにハマってしまった結果、
かなりの額の借金を背負う羽目になってしまいます。
そして、その違法ギャンブルで負ってしまった借金が原因でガーシーは、
ある事件を起こしてしまうことになります。
◇借金返済のためのBTS詐欺疑惑
それが、自身を文字通りのドン底にまで追い詰め、
また、自身をドバイにまで逃亡を計らせるキッカケとなった、
違法ギャンブルで負った借金返済のためのBTS詐欺疑惑
ことの顛末を簡単に解説すると、
違法ギャンブルで多額の借金を負ったガーシーは、
その借金返済のために韓国の超有名グループ「BTS」にあわせるという名目で、
20人ほどの女性ファンから総額約四千万円ほど集めることに成功します。
当初は韓国の芸能界にもツテを持つガーシーだったので、
「本気出せばなんとかなるだろう」と本人は考えていたようですが、
その“本気”はBTSのアテンドに発揮することはなく、
なんとその集めた資金を違法ギャンブルにつぎ込んでしまいます。
これがギャンブル依存症の怖さです。やばすぎるやろ。
そして、その資金も底をつき、途方に暮れていたガーシーに、
さらなる追い討ちが迫ります。
それは、ネット上で話題のZ李さんとYouTuberのヒカルさんによる告発です。
順序としては、Z李さんが最初にTwitterでつぶやき、
その後、ヒカルさんがそれを動画にするという流れでしたが、
この二人の告発をキッカケに、
一気にガーシーに対する世間の風向きは決まります。
この時のことをガーシーは本書でこのように述べています。
まぁ私からしたら「完全に自業自得だろ」としか思えませんが、
その時のガーシーの心理状態としては、
本当に自殺を考えているほど悲惨なものだったようです。
けれど、懇意にしている友人数名からの自殺をやめるようにと諭した連絡の中に、
ドバイに住む実業家の「秋田新太郎」という人物からの連絡があり、
「東さん、大丈夫ですか。ドバイにきたらどうですか。」
と、ガーシーをドバイに呼び込みます。
後々詳しく紹介しますが、
ガーシーの黒幕は完全にこの「秋田新太郎」という人物です。
そして、秋田氏の誘いに乗ったガーシーはドバイに飛び、
そこで英気を養い、後に暴露系YouTuberとして、
日本中をヒッチャカメッチャカにしていくんですが、
それはパート2でお話ししていこうと思います。
◆おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回のパート1の投稿では、
2023年3月15日に講談社さんから発行されました、
伊藤喜之先生の『悪党』から、ガーシーこと東谷義和容疑者の、
ドバイに渡るまでの状況を本書の内容を参考にしながら紹介してきました。
ひとまず、私の個人的な感想としては、
「ガーシー、ただのヤバい奴やな」
もちろん、経営の才能であったり、
人情深い人柄であったりというエピソードは事実なのだと思います。
その点だけに関して言えば、素晴らしい人なのだと思いますが、
一方の違法ギャンブル依存症やその種銭を稼ぐためのBTS詐欺疑惑に関しては、
全く同情の余地はないかと思います。
自分で勝手に違法ギャンブルにハマって、そして、借金作って、
その借金返すために「BTSにあわせる!」と言って資金を集めたものの、
その資金は違法ギャンブルでまた溶かすという。
いや、だいぶヤバい奴やろ。
世間のガーシー信者はなんでこの人を崇め奉っているのか、
本当に理解できませんね。
それでは、この投稿が面白いと感じた方は「スキ」。
また、次回の投稿も見逃さないように「フォロー」。
どちらもお忘れなきようよろしくお願いします。
では、次回の投稿でお会いしましょう。さようなら👋
◇紹介書籍リンク
◆YouTube未公開本音エピソード
それでは今回も本音エピソード語っていこうと思いますが、
今回は恐らくパート3のガーシーの行動の矛盾点や問題点を紹介するところでも、
触れる内容かと思いますが、その内容というのがコチラです。
「脛に傷をある人を救いたいのか、傷をつけたいのかわからなすぎる」
ということ。
本書を読んでいて、たびたび登場するのが次のこの言葉です。
「過去に一度過ちを犯してしまった人でも、もう一度やり直せる社会が必要」
というものです。
個人的にこの言葉のスタンスというのは、とてもよく理解できます。
それこそ、2023年に入ってから世間を騒がせまくっている、
回転寿司ペロペロ事件を筆頭にした飲食チェーン店における迷惑行為
そして、それを受けて取り上げた書籍である、
廣井亮一先生の『悪さをしない子は悪人になります』では、
非行に走った子どもを再び非行に走らせないためには、
その子どもを取り巻く環境を変えてあげることが重要
というような考え方があり、私自身、そのとおりだと思っています。
なので、本書で述べられている、
「もう一度やり直せる社会が必要」という考え方自体にはとても同意できます。
ですが、過去にガーシーがYouTubeで行っていたことは、
これまで明かされなかった有名芸能人の裏側を暴露することなので、
それはつまり、相手の脛に傷をつけさせることになります。
もし、
「過去に一度過ちを犯してしまった人でも、もう一度やり直せる社会が必要」
と本当に思っているのであれば、
暴露したその後の相手のケアは、絶対にガーシーがすべきだと思いますが、
本書の中で、暴露した相手に絶対に歩み寄っていくという姿勢は見られません。
本当にこの人はヤバい人なんだろうなぁと思いますね。
自分で「悪党」って言ってますし。この人はそういう人です。
以上、本音エピソードでした。