imagine リリースに寄せて

みなさんお元気ですか。ハリソン大畑です。
8月にリリースした「imagine/走る子供達」のセルフライナーノーツを例により書こうと思います。今回はimagineです。

今僕は夕方のショッピングモールの休憩所みたいなところでこれを書いています。
煩雑な買い物の為に赴いたのですが、腰を掛けたらいやに落ち着いてしまいました。

どんどんと、人が食品や生活の品を買って、エスカレーターを登っていきます。こういう体験って意外と落ち着くのでオススメです。

imagineは今僕が見ている人たち、そういったサイクルの中で輝く曲です。

まず、サウンド面の話をするとドラムパターンとイントロのコード〜Aメロまでが思い浮かびました。その後は滞りなく作れた印象。
録音については前回のアルバムからお世話になっている高山浩也さん。本当に素直な音で録れるのでいつも勉強になる。やっぱり、極論録り音をいかによく、良いテイクにするか。ですね。前アルバムから変えたのは、なるべく同じ事を弾いているギターを少なくしました。その代わり、補完するような別のギターを考える事に注力しました。貝殻を拾い集めるように、はなるべく肉体的、生的な考え方でしたが、今回はfarewell、romanへ回帰する考え方、かつ3ピースの空気感、無音、隙間が良い音で整えられたような印象です。超良い!

Aメロに登場する。「君の黒いチョップ」
変な歌詞ですよね。
これの意味は学生の頃、勉強した後に鉛筆の芯で手のチョップの部分(なんて部位かわからない)が黒くなってしまっている事を指しています。

僕はとにかく、讃えたかった。余りにも僕の周りの人間は、偉い。頑張っている。それを歌詞にしました。

僕は、合理的に考える性分がある。打ち明けられた悩みや問題に対して、処置を考えてしまいがち。でも、時々感じる、胸が本当にオレンジ色にあったかくなる会話がある。
そういったものは大体、解決策ではなく、真心から出た言葉だなと思う。
「手当」とはよく言ったもので、手を当てて貰えるだけで安心する。そんな会話がしていたい。

きっとそれは、狙って発言出来るものではないかもしれません。ですが、大切な物を大切にするとポロッと溢れてくる物のように思います。

正直ものは〜とか、弱肉強食とか、狡猾とか、社会じゃやってけないとか、僕はそんな話をしたくない。無碍にしている訳ではありません。綺麗事でもなく、現実逃避でもない。

すなおは、僕が作る歌は、そんな次元じゃないところを担うから。まかせてほしい。すなおの用法容量は真心に注げるだけだと思う。

想像力は無限大。そんな無限大のちからは僕は近くにいる人の為に使いたい!


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