詩 あかさたなでバトン

 初出 エブリスタ 2021年3月21日

あいかぎもらって
いどみずくんで
うしのせわして
えんぴつけずり
おめでとうのひとこえかけて
からのながいながいながい
きゅうじつ
くりーむぱんをぺろりとたいらげ
けむりのゆくえをそっとかくにん
こんどはなんだろうと
さだまらないけいかくをねる
しんじるときに
すくいがわかり
せをむけたもののなかに
そまらないゆうきをもって
たんじょうのしらせを
ちまたにほうこくする
つみはゆるされたんだと
てりかがやくひかりのなかを
とめどなくあふれでる
なさけぶかさといさぎよさと
にんげんのじんちをこえた
ぬまよりもふかいおもいのおくを
ねみみにみずのおいわいのあとに
のんきにおちゃをのんでいる
はんこうきをこじらせたおとなが
ひんこうほうせいのよろいぬぎすて
ふとどきもののじったいを
へんにこじつけずにさらすとき
ほんとうのあいとはなにかをしる
まめにれんらくするひとも
みんなにあいさつするひとも
むりしないであえるばしょがある
めりこまれたいしのうらにかかれた
もうひとつのひっきたいのもじより
やりでさされたそのからだに
ゆりのはなのかおりのそばに
よろこびにみちあふれた
らっぱのねいろが
りあるなたいけんとして
るろうのたびびとであるひとびとの
れいせいなひとことのなかに
ろんりやりくつをこえて
わしずかみにされたこころ
をてさぐりして
んまいとさけぶ

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