美容室が好きになった話

ぼくは以前まで、美容室というものが苦手だった。

なんだか怖い。緊張する。美容師さんと話さなきゃいけないという圧迫感。そして自分なんかが行っても…。という卑屈な気持ち。

理由を挙げるとキリがないが、とにかく美容室が苦手だった。
しかし、それがこの2ヶ月で、逆に美容室が好きになった。

それは、自分に自信が持てるようになったからだ。

最近、朝の習慣を変えたことで、生活がガラッと変わった。
早起きしたり、日光を浴びたり、筋トレをするなかで、自己肯定感がどんどん上がってきているのを感じる。
そして、自信が持てるようになると、身だしなみにも気を使うようになるのは必然だった。

先月、ぼくは数年ぶりに美容室に行ってみた。
普段は近所の安い理髪店で散髪を済ませていたので、とにかく緊張した。

いざカットが始まると、美容師さんは自分のことを覚えてくれていた。
対話しながら、希望に沿い、しっかり頭の形を測りながら綺麗にカットしてくれた。

カットが終わったあと、とても清々しい気分だった。
やはり髪型というのは毎日必ずチェックするものなので、しっかりカットしてもらうと気分がいい。

翌日、朝起きて鏡を見ると、不思議と自信が湧き、安心感を持てた。
理髪店で簡単にカットしてもらったときより、格段にしっくりくるのだ。

そこからぼくは、月に一度美容室に行くようにしている。
いまでは美容師さんと近況報告がてらの雑談も楽しくなったし、なにより美容室の中が落ち着く。

おしゃれを意識し始めると、服や靴などは見上げるとキリがない。
いくらお金があってもなかなか満たされないかもしれない。

しかし、自分の髪型、肉体はどうにかすることができる。
これからは、自分の変えられる範囲のものから変えていきたい。
そして、自信が持ちつづけられるよう、ほどほどに身だしなみに気を使っていきたいと思う。