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地方ごとにある独自伝統工法を付加価値とする不動産ビジネスモデル
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150年以上前の建物をリノベ
昨日は山梨県笛吹市に行き、山梨県や千葉県を中心に築100年前後の古民家をリノベーション一棟貸し宿を23棟運営している株式会社るうふさんへ。
るうふ本社兼古民家宿機能を備えた新オフィスを訪問し、副社長の丸谷さんから事業戦略やビジョンや、夜にはこのオフィスに特別に宿泊をさせてもらった。
ちなみにここは一般の宿泊客を迎えてはおらず、会員制としてイベントや企業向け研修などで使ってもらうことで、「稼げる本社」を目指してるとのことだ。
(ちなみにちなみに副社長の丸谷さんの奥さんが社長)
面白いなと思ったのは、いやゆる古民家をリノベする際の「伝統工法」の捉え方の話だ。
伝統工法と一言で言っても、地方ごとで建築用法が異なるという。
そうした地方ごとのローカライズされた「伝統工法」を付加価値として各地に古民家宿を展開することで、古民家宿の差別化を生み出している。
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この付加価値・差別化を生み出す要因となっているのが、職人の存在だ。
るうふでは自社で宮大工職人を雇いモノづくりチームを作っている。
しかしユニットハウス型の工法が普及したことで、こうした伝統工芸の技術をもった宮大工職人は数がどんどん減っているとのこと。
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だからこそ宮大工職人たちは、自分の技術を発揮できる場を求めており、うるふのような山梨の企業に全国から応募が集まり、腕利の職人を採用できているということだ。
一方で人材という意味では、若い宮大工が全体のわずか6%しかいない。
こうした課題があるため、やる気ある若手を採用することで、技術継承も同時に進めたいとの事だ。
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丸谷さんのお話で印象的だったのは、上場を目指せる事業展開ではあるが、50〜100年先も続く事業を目指しており、エクイティ出資者とも良好な関係を築きながら事業を展開しているとのこと。
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そして、丸谷さんとして感じる地方の大きな課題として「仕事がない・教育がない」ということであり、るうふは稼げる場所を作る・仕事を作ることを目指している。
るうふでは、宿のオペレーションオーナーに独立してもらうキャリアパスを用意することで、その地方で可処分所得700万円の収入ができるようなモデルを目指しているとのこと。そのほかにも色々な今後の事業構想を伺ったが、この話は特に印象的だった。
今回訪問・宿泊した本社のリノベーション費用、るうふ事業の投資回収期間、稼働率について数字を聞いたので、参考程度の記しておくと、
・本社の建物リノベーション総工費5000万円
・るうふ全体での投資回収期間:5年以下
・利益ボーダーライン稼働率:45%
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宿泊した夜には、なんと丸谷さんが用意してくれた地元山梨にある超人気ワイナリー98Wineと98beersをいただいた。あまりに美味しすぎて、用意してもらったワイン3本とビールを3人で完飲。ありがとうございました!
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その翌日は、その98Wineへ。ここは以前にも数回訪問したことがあるが、改めて丸谷さんに紹介してもらったのと、一緒にいた知人が初訪問ということで再訪。
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ワインととビールにおける、ポートフォリオ事業経営の話など
ワイナリーに着いたら、たまたま運良くワイン醸造長兼オーナーの平山さんがおり、僕らに声をかけてくれたことがきっかけで、ワイン作り・ビール作りの哲学など直接お話を伺うことができた。非常に興味ぶかいお話だった。こうした作り手・経営者としての話を直接を一度でもちゃんと聞くことは、同じワインでも味わい深さが出る。
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98Wineの味がワインとしての品質が一品であることはもちろんだが、背景にあるストーリー性・平山さんの人生の深みを知ることが、ファンを作る上で非常に大切だと実感させられた。
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最後に訪問した98Beerのブリュワリーでは、たまたま僕の趣味であるトレランで話が合うスタッフさんがおり、ワイナリー周辺の山・トレイルのことを聞いたから、今度再訪してみようと思う。
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