【ワーク&研究生活日記】アインシュタインのひらめきを使った身体ワークで乗り切ろう
2021年も下半期が始まりました。相変わらず研究生活は右往左往することばかりで、最近良く夜中に心臓が痛くなって目覚めます(笑)。
さて、こんなんふうに
「なにかに圧倒されているとき」
におすすめのワークがあります。こういう身体ワークにどれほど私の心は支えられていることか。
心や思考の「中身」コントロールってとても難しいんです。でも身体を通して「意識状態」や「知覚・感覚」ってコントロールすることが出来るんですね。
圧倒されているときの感覚ってどうでしょうか。
「緊張」と「孤立感」ではないでしょうか。視野狭窄と。
唐突ですが、この本おすすめ。
この中に、アインシュタインが重力場のアイディアを得る場面があるのですが、ちょっと引用させていただきます。
天才的なアイディアがひらめいたのは、その時です。重力場は空間の中に広がっているのではなく、重力場こそが空間そのものなのだと考えたのです。これが、一般相対性理論の概念です。(中略)
アインシュタインのこのひらめきにより、驚くほどシンプルに世界を捉えることが出来るようになりました。
それまで空間は物質とは異なるものだと考えられてきましたが、そうではなく、空間も世界を構成する「物質的な」要素の一つであり、波のように揺れたり、曲がったり、ゆがんだりするものなのです。私たちは、目に見えない固体のような容器に入っているのではなく、巨大でやわらかな「軟体物」の中にうずまっていると言ったらいいでしょうか。
(世の中がガラリと変わって見える物理の本 16ページ〜)
アインシュタイン天才やな・・・とまた胸が熱くなりますが、大事なのは「空間」とはスカスカしたなにもないスキマではなく、空間も世界を構成する物質であると。そして、私たちは空間という「箱」の中に放り込まれているのではなくて、巨大でやわらかい物質に「包み込まれている」のだ、という視点の転換です。
アインシュタイン天才やな・・(ループ)。
私たちが空間に包まれている、というのは事実です。
ボディーワークではこれを感じることを「空間のサポートを感じる」といったりしますが、この感覚は全身のリラックスや姿勢の制御にとても重要な感覚なのです。
話し戻りまして、テンパってたり、やることいっぱいだったり、頭いっぱいだったり、色々抱えてるとき、この「包まれている感」が大いに役立ちます。
世界との繋がりを、プレッシャーとか、緊張感ではなく、「包まれている」「支えられている」という身体感覚で感じられると、それこそ「世の中がガラリと変わって見える」のです。
<ワーク>
自分の周りの空間を感じてみます。
空間は、自分の周りに360度、ぐるっと取り囲んでいます。
自分を中心とした大きな球。
そこに「空間」という物質が満ちているのを感じます。
まず自分の後ろ側の空間が、大きな空気のクッションになったようなイメージを持ち、そのクッションに軽くもたれるような感じを持ってみましょう。
空間、と言うクッションの支えを感じてみます。
そうすると身体の感覚や呼吸はどうでしょう?
そして今度は周りの空間全体が大きなクッションとなって、全身がその中に心地よく包まれている、と感じてみてください。
自分を包んでくれている空間の柔らかさに、自分をゆだねてみましょう。
心がしんどい時は、「何かに包まれているのだ」という感覚を失い、必要以上に力み、他者や世界とのつながりの感覚を忘れます。逆に言うと、そのつながりの感覚にエラーが起こったときに心がしんどくなると言えるのかも知れません。
「空間は物質である」
これをひらめいたときアインシュタインは世界に包み込まれていることを感じたのではないかなあ!
うん、感じている目をしている。(←アインシュタインバイアス)
ということで、このワークを「アインシュタインのワーク」と名付けましょうか、笑
空間に、世界に、宇宙に、包み込まれているのを感じ、ちょっと力が抜けたら、またがんばりましょ^^
ボディーワーカーをしつつ、尽きることのない人の「心と身体」への興味に突き動かされ、東北大学医学部大学院で「拡張した心」をテーマとする研究生活を初めてしまいました。「研究生活マガジン」では研究生活のアレコレをシェアします。
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