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カラダ宇宙論|小笠原和葉の現在地

ボディーワーカーの視点で、 「ココロとカラダ」について、人間について、何気ない日々の出来事について、そして時々宇宙について語るnoteです。
好奇心のおもむくまま、こころ・カラダ・宇宙を探求する日々。 読むとこの身体を持ってこの宇宙を生きる…
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記事一覧

行為の中に目的がある

朝テレビをつけていたら、電子マネーに対する世代ごとの態度の違いについて特集されていた。ミナサマ、使っておられるか、電子マネー。 番組の中で大学生ぐらいの男性が、こんな事を言っていたのです。 青年よ、汲んでくれ親の気持ちを。 と、見ていて思いました。 親にとってのお年玉は、単なる金銭の提供ではなく、 「子どもにお金を手渡すという行為」 なのだ。 身体ごと相対して、顔を合わせ、声をかけ手渡すという身体的な行為を通じてしか起こらない心理作用がある。手渡し、手渡される。身体感覚

自分との対話を深めるレッスン その2

本日仙台の夜。 ボディーワーカーであるわたしですが、東北大学医学部大学院で研究もしておりまして、毎週泊りがけで仙台に通ってきております。 医学と、ソマティックスと、人を扱う両極のような世界を往復しながらヒトについて探求し続けています。 さてさて、どちらかというと医学ではバッサリ切って捨てられるようなお話を発信しがちですが、今夜も。 その1はこちらからどうぞ。 今夜はその2。 月がとってもきれいな夜。 よかったら月など、見上げながら。

自分との対話を深めるレッスン その1

本日定例ミーティングにて。テーマは「対話力」へ。 自分とのコミュニケーションの深さが、他者とのコミュニケーションの質のベースになる。 自分とのコミュニケーションの深さとは、 「内なる対話力」を育てることから。 ということで(?) 思いつきシリーズ。 自分との対話を深めるレッスン。 あなたの「気分」は、どうですか???

見ているけど見ていない

「天井が白い」 「こんなところにこんなペン立てがあったんだ」 「カーテンの色こんな色だったんだ」 「来た時は、こういうのも何も見えていなかった」 セッションの終わりに、クライアントさんが笑いながら、またはしみじみとした表情で、時には涙ぐみながらこんなふうに仰ることがよくある。 「自分がすごく疲れていたことが分かった」 「普段、ものすごく緊張して力が入っていたんですね」 「全員が敵に見えていたかも」 「あのままじゃうまくいくはずなかったですね、笑」 こんなふうに、ボディワ

「自分を生きる」冬季オリンピックの足音が聞こえる!ので前回オリンピックの総括を再掲して準備体操開始

オリンピック見たさに、自分でスケジュールを組める自営業をやっているワタクシです。フィギュアスケート観戦歴、なんと40年!自分でも計算して驚く。なぜなら最初にフィギュアを見た記憶があるのはサラエボオリンピックのトービル&ディーンだからです。捏造記憶かもしれない。しかし伊藤みどりのオリンピックは確実に生で見ています。 と言う語りを始めると永遠に語ってしまうので本記事の趣旨に戻ります。 冬季オリンピックの足音が聞こえてきた! 来年ですね。来シーズンです。来シーズンはもうすぐそ

「欠乏感を癒やす」

一日に一度は意識のモードを上げることをなにかしようと思っている。 モードを上げるとは、日常をうまくやることにべったり張り付きがちな意識を、高くて軽い意識になるところへシフトチェンジすること。 今日は久しぶりに朝からオラクルカードをひいてみましたよ。(時々ひいてみるのです。) なんとなくのインスピレーションで、「過去」「現在」「未来」の3枚引き! 「現在」のカードが、今の自分にとても響いたので記録しておきます。 「欠乏感を癒やす」。 気づかない欠乏感が、前に進めるエネ

【日記】HELIO CAMPUS@明治学院大で太陽系の時間を思い出す

毎年この立春の頃に行われている、「太陽系時空間地図 地球暦」を活用する仲間が集い、それぞれの活用や探求を共有する交流の場、HELIO CAMPUS(ヘリオキャンパス)@明治学院大学に今年も参加することが出来ました。 ​ 開発者杉山開知くんの超天才変態ぶりが毎年炸裂していて胸が熱くなる…。何かにひたすら没入し愛し想い突き進むことの力の凄まじさよ! 「太陽系時空間地図 地球暦」 https://heliostera.com/ 開知くんが持ってきてくれた様々な暦にまつわる資料に

人の心のうちなんて分かるはずがないから

若くて才能のある人が亡くなって、 その人の名前の読み方さえ分からなかったわたしでさえだいぶ動揺していたみたいだ。今朝は久しぶりにテレビをずいぶんと見てしまった。    それでみんなが 「どうして」 とか 「誰かに相談できなかったんでしょうか」 とか 「悩んでいる人は抱え込まずに相談してください」 とか、 いろんな事を言っているけれど、 相談できなかったからこそ亡くなることを選んでしまったんだろう。 よしんばもし、彼にそれを聞くことが出来たとして、 例えば「人生に絶望したんで

身体から世界がはじまる

昨日からなんとなく体調がいまいち。熱はない。 (多分すごく寒いカフェで仕事をしてしまったせい‥)​ そんな中個人セッションの準備をしながらふと思う。 身体があるから「時間」があるんだ。(この宇宙に時間は本当にはない) ​そして身体があるから、わたしがいる、という幻想があるんだ。​ すごいなあ。この環世界の起点は身体だ。 実在というすてきな幻想の、はじまりの場所。

業が深い職業

こちらの記事で予告したお話。 上記のnoteを書いてみたら、この講座のことをご存じの方が意外にたくさんいらして驚いています。その方々にはどなたか分かってしまいますが、ここはひとつその方というより一般論ということでお読みくださいませね。よろしくね! ボディワーカー、セラピストはだいたい業が深い。資本主義のメインの流れにどこか乗り損なっているところがある。研究職のように問題や人をメタで見るのではなく、臨床というめんどくさく答えのない人間の現場にどっぷり入っている時点で何かがこ

アタマが言うことと身体が言うことが食い違ったら、​生命が優先するのは「身体の声」です

サバイバルモードの身体になっている人に、​ 「恐れを手放せ」​ 「自己受容しろ」​ というのは、​ 生き抜くためにしてきた武装をすべて解除し丸腰で戦場に出ろ、​ といっているのに等しい。​   ​ アタマではわかっていても、​ その人の身体がこの世を査定した評価は​ 「ここは油断できない危険な場所だ」​ となっているのだし、​ それはその人の人生の文脈の中では致し方ないこと、​ というか生き抜くための正しい戦略だったのです。  ​   ​ ではどうしたらいいか。​   ​ も

【ワーク】おやすみソマティック:自分に手を当てる

ここ2週間、なぜかこの歳になって医学部大学院研究生になってしまったわたしは、慣れないペーパーワークに忙殺され久しぶりに締切に向かってアドレナリン全開で猛烈に仕事に励んでおりました。 ボディーワーカーの通常の仕事でそういうシーンってないので、疲れました^^; そんなさなかにも、「こういう時を乗り切る身体性」についていろいろ人体実験をしていました。 今日のおすすめワークは、とっても簡単、 「自分に手を当てる」 これだけ。 ソマティックワークは、読んで理解するのではなく

ライティング講座に出たらいっこも何も書けなくなった私の日記

読む人が読んだら一発でどなたかわかってしまうのだけれど、ある作家さんにライティングを学ばせていただく機会がありました。 物心ついたときから文章を書くのは好きで、書けと言われたら息を吸って吐くようにいくらでも書けてしまう。むしろあふれる好奇心を文章でダダ流していないと新陳代謝が滞って窒息しそうになるから、文章を書くことはどちらかというと創作というより、正常なターンオーバーを促しツルツルした肌でいるための健康法のような意味合いがある。 事実、出産直後赤ん坊の世話に追われブログ

わたしがいた

狭いリビングルームの真ん中にヨガマットを敷いて、私はヨガをしていた。 呼吸に集中し、ひたすら小一時間も、思いっきり伸び上がったり、縮んだり、ねじったり、飛んだり跳ねたり、逆さまになったり、インドの伝統的なスタイルのヨガで激しく身体を動かしているとぽたぽたとマットに汗が滴る。 システムエンジニアとしてそこそこ希望した会社に入ってからも、学生時代から悪化し始めた持病のアトピーはどんどんひどくなり、求職しながら治療法を探し東京中の名医を訪ね歩いていた。そんな合間の時間の、ヨガは単