日々雑感|青島の全員検査、トランプ有利を伝えるトラファルガー
求められる客観性
中国の青島でCovid-19陽性者が見つかったことで、政府は即座に全員検査を実施。このスピードと結果たるや…まざまざと全世界にテンプレとして報道されるべきだと思うのですが、日本でもなかなか報道されませんでした。
山東省青島のPCR検査
✅10月12日:6人の感染者が見つかる(その後12人が陽性発覚)
✅初動:10月13日朝8時までに約300万人分検査完了
✅発生から4日間で住民ら994万7304人の検査完了
5日以内に実施すると発表して、実際には4日で終了。コミットと実行力が、地方にも行き渡っています。特筆すべきは、初動で翌日に300万人もの人が検査に訪れたことと、それだけの検査を実行できる体制を整備しているということです。日本でこれ出来ますか?
日本のメディアは、「密が起きている」「拡大が懸念されている」というネガティブ報道だけで、その結果については報道しません。懸念がハズレまくっているのですが…
私が思うに、危機管理と危機意識が政府~国民の末端に至るまで統一出来ていないと、ここまでやり切ることは出来ません。中国全体を1つの巨大企業として見た時に、この一体感は恐ろしく強い。
中国では今、世界で唯一GDPが回復してしまった国としての自負があり、国民の中にも「我々のやり方が世界一だ」という自信が芽生えていると思います。高揚感さえあるのではないでしょうか。経過と結果を見れば、これは否定すら出来ない圧倒的な事実として存在しています。
他国がどうのというより、自国に目が向いている。
私は中国の未来に関するレイ・ダリオの冷静な分析が、最も的を得ていると思います。中国が好きだろうが嫌いだろうが、感情的にならず、客観的に分析することが大事です。
人民元の国際化については以前記事にしましたが(「デジタル人民元は一帯一路経済圏の基軸決済通貨を目指す」ご参照)、もはや通貨だけではなく、インフラ丸ごと国際基軸を作ろうとしています。
日本人が中国に関してこの「客観的に分析する」ことを何十年もして来なかった結果について、清水さんのツイートをご紹介します。
上記の日本企業の態度については、清水さんご自身も猛省されていました。このことからも分かるのは、「日本企業、日本のサラリーマン・OLに至るまで、未だに中国が後進国だと見下している」ことです。潜在意識・顕在意識に至るまで、中国が10年、20年前から日本と同じスピードでしか発展していない国だと思い込んでるのです。
そう思い込むことで、自国の低成長を正当化できるからです。日本は世界一である必要はありませんが、中国のこの5年間を過小評価していると完全に見誤ります。
私が中国で受け入れられたのも(と勝手に思っていますが)、「売りに行く」スタンスをしていないからだと分析しています。
✅中国を、最先端のTrial&Errorが出来る国だと認識した
✅サーバーは中国に設置、データの所有権を渡した
✅プロダクトファーストではなく社会の課題解決を目指した
✅データドリブン社会のニーズにたまたま合致した
アメリカのVCも気づくのが遅いくらいです。
日本政府が、アメリカ主導のクリーンネットワーク参加を見送った(※)のは、賢明な判断です。この意味が分かる日本人が増えて欲しいものです。(※)最終的に日本はアメリカの船に乗らなければならないかもしれませんが
日本は中国と一緒に、アジア経済圏を取り込んだほうが100%正しい。領土問題は棚上げで良いです。まずは中長期で吸える蜜を確保することです。自国だけ良ければいい!という考えは滅亡させ、協調関係構築による一体経済圏に組み込まれればいい。
韓国もそれを客観的に判断したのでしょう、アメリカのクリーンネットワークとは距離を取ろうとしています。韓国はアメリカにすぐ折れてしまいそうですが。
トランプは自らアメリカの覇権を放棄する行動しかしていませんので、私はわざと中国を突き放し、中国の成長を促していると見ています。隠れ多極化主義です。すべてわざとやっているので、今までは隠密に他国政府から嫌われるようなことも続けながら、その証拠を密かにリークしています。
香港、ウイグル、チベット、そしてタイ。このあたりは「アメリカ、ついに香港不安定化への長年の干渉を認める」をご参照ください。
アメリカの覇権主義、軍産複合体の解体を目指すのであれば、トランプには再選してもらう必要があります。バイデンで確定という流れになっている中、トランプが有利だと予想している調査会社をご紹介します。トラファルガー・グループ(Webサイト)です。
トラファルガー・グループは、4年前にミシガン州とペンシルバニア州の両方でドナルド・トランプ氏の勝利を正確に予測し、それを行った唯一の調査会社
前回の大統領選挙では、民間の投票予測がことごとく外れました。特にポイントになった3つの州での調査結果は、下記の通り。
<トランプ大統領が優勢と伝えた調査件数>
✅ペンシルバニア州…3件/62件
✅ミシガン州…2件/45件
✅ウィスコンシン州…0件/33件
この3つの州では、圧倒的にヒラリー・クリントン有利と伝えられていたのですが、すべてトランプが勝利したのです。ウィスコンシン州を除く2つの州で、トランプリードと伝えたのがトラファルガー・グループです。
トラファルガーのデータは、「シャイ・トランプ派」と呼ばれる人たち、つまり実際にはトランプに投票しているが、それを世論調査員に認めようとしない人たちを定量化しようとしています。トランプは頭がイカれていて、ロックスター気取りなので、「私はトランプに投票した」と告白しない層がかなりいるようです。
実際に今回の選挙でのミシガン州での現況を見てみましょう。まずはメディア調査。圧倒的にバイデン有利です。
次にトラファルガー・グループの調査。トランプがわずかながらリードしています。
グーグル(アルファベット)、アップル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックの5社は、民主党の5大献金元です。最近バイデンに不利な投稿を削除しているTwitterも、民主党寄りかもしれませんね。
前回の大統領選挙の調査結果を信じるのであれば、トラファルガー・グループの「トランプ有利」は信じるに値しますし、大衆的なメディアが報じる情報を鵜呑みにしてはいけないのかもしれません。
さて、、、今回も長くなってしまいました(笑)。1つの記事として書くと、どうしても記事数が多くなってしまいます。より詳細に書くことも出来るのですが、誰得か分かりませんので止めております。
本日もお読み頂きありがとうございました。