2本のRSIを使ってエントリーの判断をする方法!ぱっと見てすぐに押し目買いや戻り売りも判断できるようになる
オシレーターやサブウィンドウに表示するようなテクニカルは、いくつかの使い方があります。
オシレーターの代表格といえば、ストキャスティクス・RSIあたりでしょうか。
ストキャスティクスであれば、二本のラインがクロスした箇所をエントリー、或いは、決済のサインとして使います。
その他の使い方として有名なのが、中央のラインを使ったエントリー&決済サインです。
例えば、RSIやストキャスティクスは50のラインですね。
この中央のラインをエントリーサインや決済のサインとして使うのは効果的だと考えています。
特にRSIは非常に効果的だと考えており、エントリーサインとしての活用方法や上か下かで上昇基調か下落基調かを判断できるなど、とても効果的な使い方だと思います。
しかし、その一方でこの中央のラインをエントリーや決済のサインとして使うと、値動きに流動性があるときは判断が遅くなることもあります。
つまり、RSIのレベルを利用したサイン(70以上から下落・30以下からの上昇)だとエントリーが早すぎてしまい、中央の50レベルを超えるのを待つと遅くなってしまうということです。
そこでオススメの方法があります。
RSIを2本表示する方法です。
2本のRSIを表示してエントリー判断をする手順
一つは、いつも使っている短期のパラメーター(9〜14あたりが一般的)
一つは、長期のパラメーター(50〜100)
この2つのRSIを用意します。
やることはシンプルです。
長期のRSIそれ自体を短期のRSIの50レベルとして使う
という使い方です。
チャート解説
こちらはヒロセ通商LIONFXのスマホアプリのチャートです。
色々試したのですが、LIONFXのチャートが一番使いやすいので、LIONFXのスマホアプリを使う前提で解説します。尚、LIONFXのスマホアプリのRSIはワイルダー式とカトラー式の2つから選択できます。今回はカトラー式を採用しました。
オレンジのラインが長期のRSI(75)で、紫のラインが短期のRSI(14)です(移動平均線との比較をしたかったので、チャートには20EMAを表示しています)。
この75RSIを14RSIの50ラインとして考えるというのが今回のテーマです。
Aの箇所を解説
まず注目してもらいたいのは、Aの丸です。この箇所で14RSIが75RSIを下抜いています。この箇所を14RSIが50レベルを下抜けたのと同じ扱いにします。
よって、Aの箇所でもエントリーができるということになります。
Bの箇所を解説
次に見てもらいたいのがBの箇所です。
Bの箇所は14RSIの50ラインを下抜けた箇所です。ここまで待つのもありだと思いますが、20EMAの下抜けとエントリーサインとしてはさほど違いがないと考えられます。
加えて、エントリーシグナル或いは相場の転換として考えるには若干遅いとも考えられます。これが日足などの長期線であれば別ですが、スキャルやデイトレなどの短期トレードだと、遅さが目立ってしまいます。
Cの箇所を解説
次に、見てもらいたいのがCの箇所。
Cの箇所は、まだ移動平均線を下抜けていません。よって、まだ上昇目線と考えるのが一般的かと思いますが、ここで押し目買いをしてしまったら、次の下落で損切りになってしまうでしょう。
Cの箇所に該当するRSIがAの箇所なので、Aを見ていただくとわかると思いますが、14RSIはすでに75RSIを下抜けており下落を示唆しています。
ということは、押し目買いの箇所ではなく、方向が変わった可能性があると判断することもできます。
まとめ
という形で、長期のRSIを短期のRSIの50ライン(50レベル)として扱うと、早い判断ができるという使い方でした。
これを上手に使うと、現在はどちらの方向にバイアスがかかっているのかを判断することもできます。
50ラインよりも上か下か、で一般的には判断をしますが、今回の使い方であれば、長期RSIよりも下か上かで判断ができます。
これによるメリットは、押し目買い・戻り売がやりやすくなるという点です。
長期RSIよりも短期RSIが下だから、戻り売りになるところを狙ってエントリーをしようと考え、上がったら売るというトレードがしやすくなります。
そういった意味でも、短期RSIと長期RSIを2つ使うという使い方はわかりやすいのではないかと思います。
ちなみにこの使い方は、RCIの使い方に似ていますが、厳密には若干ニュアンスが違うのでご注意ください。
今回は、2本のRSIを使ったテクニカル分析のテクニックでした。
参考資料
尚、ブログでもRSIについてはたくさん触れています。最新のRSIに関する記事はこちらです
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