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僕は明星学園という学校で結果的に人生を変えられた。
明星学園とは、小中高一貫の私立学校で三鷹市にその居を構えている学校だ。その歴史は古く、約90年前に設立されており、校歌はあの北原白秋が作詞をしている。ちなみに読み方は「ミョウジョウガクエン」である。
この学校の最大の特徴として、「個性尊重」という教育方針がある。
そのため、制服も無ければ校則もない。言い換えれば、「自由」なのだ。
この環境で、僕は中学から高校卒業までの1番多感な時期である、計6年間を過ごした。
そしてこの6年間は、どんな学歴にも変えられない、人生を生き抜くにあたっての非常に重要な事を身につけることができた6年間だった。
それを一つ一つ紹介したい。
①人と自分を比べない
先ほども述べたが、明星学園の特徴として「個性尊重」という教育方針がある。
つまり、生徒一人一人が認め合い、そして尊敬し合えるような環境の下、生徒はすくすく育っていく。
そのため、我々明星生は、他人と自分を比べたりしない。それぞれ個性があり、「その人はその人」と考えることができるからだ。
そして個性を認めると言うことは、他人だけでなく自分自身も認めることにもなる。
そのため、人生の主人公は自分だし、やっぱり他人と自分を比べない。
これは非常に重要な事だ。
私は大学に入り社会人になり、その重要性がだんだんとはっきりわかってきた。
あまりにも他人と自分を比べてる人が多すぎる。
そして「他人からの評価を気にしてる人」が、本当に多い。
TOEICの点が他人より低かったり高かったりそれがなんだというのだ。
優秀な大学に入ったのが、いったいなんだっていうんだ。
他人から自分がどう評価されてるのか知って、いったい何の意味があるのか。
あー生きづらい。なんでそんな生きづらい生き方をするのだ。
めんどくさい。気持ち悪い。
他人と比べてる暇があるなら、そのキモい顔面を鏡でみて少しでも改善する努力をしたらどうだ。
②男女を気にしない
個性を認め合う事は、それぞれの「人間性」でその人を見る事になる。
このような状態だと、男性とか女性とか気になんなくなるのだ。
そのため、僕ら明星生は結果的に男女が分かれることがなく、交流が始まる。
女性の中に1人男性がいても誰も気にしないし、
男性の中に1人女性がいても誰も気にしない。
これが当たり前だったのだ。
しかし社会はどうだ。なぜこんなに男女を気にするんだ。
先日、女性5人の中に男性僕1人がいて、その6人で話しているという場面があった。
私はそれに対して、何も感じないしむしろ別に普通だった。
しかしそれを見ていた別の男性たちから、こんなことを言われた。
「ハーレムだったね」「5人の花嫁」
僕は頭の中がハテナマークで埋まった。
いままでそんな経験なかったからだ。
本当に理解が追いつかない発言だった。
まじうっせぇわ
なんでそんな生きづらい生き方するの。
以上が明星学園に入った事で人生が生きやすくなった話だ。
そんな明星学園の凄いところを最後にひとつだけ紹介しよう。
「どんなに頭がよくても、その子の行きたい進路を応援する。」だ。
物凄く頭がいい生徒でも、もしその生徒が「専門学校に行きたい」と言ったらそれを全力で応援してくれるのだ。絶対に「大学に行け」なんて言わない。
入試説明会である先生が言っていた印象深い言葉がある。
「僕らはお子さんの意見を一番尊重します。親にそれを邪魔する権利はありません」
このお話は全てフィクションであり、本文中に出てきたエピソードや団体は全て僕の捏造です。