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【第10日目】地球半周の子連れ旅行<ペトラ遺跡バックドアトレイル>

【前回のあらまし】

1日オフの日でした。
死海で浮遊体験をし、あとはプール三昧。
死海の向こう岸に思いを馳せつつ、リゾートを満喫しました。
夕方は、ヨルダン川西岸地区の検問所キングフセイン橋へ。
ただ、直前の検問所が封鎖されており見学はできませんでした。

【第10日目の予定】 
早朝 ホテル出発
7:00~13:00 ペトラ遺跡観光
夕方 ホテル帰着


早朝5時過ぎ、ホテルを出発。
ペトラ遺跡には8時までに着きたいな・・・と思い、5時前にロビーを出たのですが、肝心の配車係がおらず自分で駐車場に車を探しに行くハメに。

3時間、ぶっ通しで頑張ります

夜明け前の国道を一路南へ。

死海ってだいぶ干上がっているんだな、と改めて実感。

たぶん、轍(?)があるところまで水面があったんだろうな、と推測。

車を走らせて2時間弱。ようやくPetraの文字が見えてきました。

とはいえ、何kmか書いてない

ここでGoogle先生が新たな道を提案。
出発が遅れていたので、提案に乗ることにしました。

これがえらい目に遭うわけで

イスラエルとの国境線がものすごい近いところ。監視塔がありました。

道路から2~300mのところに国境のフェンス

出発して2時間ちょっと。山道に入ります。

1速でも精いっぱいの急勾配を登ります。
ガードレールなどなく、運転を間違えれば崖下に真っ逆さま(震…)

ガソリンが足りるのか心配に・・・。

何もない山道を登ること30分。ようやくベドウィンに遭遇。

8:30 ペトラ遺跡に到着。すでに暑いです。30℃超えてるかも。
無料の駐車場に車をとめます。どこからかおじさんがやってきて「車を見といてやるよ」と。

どこにでもあるよね、こういうの。

世界一高いといわれる入場チケットを購入。1枚50ディナール。
11歳までは無料。(といっても、パスポートまではチェックされない。)
クレジットカードでも買えますが手数料が数%乗るらしく、3枚で34,523円かかりました。

日本語のガイドもあります。ただし、一部記述がハングルになっているオチ付きw

ここからはしばらくトイレがないので、各自お手洗いに。
この広場に公衆トイレがあるのですが、女子トイレはトイレットペーパーとアルコールシートが必携とのこと。
掃除係がいてチップは請求されないものの、便座に水をかけまくって床をモップで拭く、というスタイル。
トイレットペーパーはなく、座面がびしょびしょだったそうなので、女性の方はご注意ください。

もと来た道を逆走し、ATMで20ディナールだけキャッシング。
その後、博物館の裏手にあるバス乗り場に来ました。

今回、バスと4WDを乗り継いで一気にペトラ遺跡群の奥地に運んでくれる「バックドアトレイル」という方法で遺跡を巡ります。

バスは30分ごとに発車するとのこと。ドライバーさんたちがたべっている横で、ホテルでもらったランチパックを食べながら発車を待ちます。
ただこのルート、だいぶマイナーなのかこの間に来た観光客は二人だけ。

バスに揺られること15分程度。遺跡の北部、リトルペトラと呼ばれる集落の駐車場に来ました。
ここからでもペトラ遺跡に入場できるそうです。
とはいえ、どローカルすぎて観光客はほとんどいませんでしたが・・・。

このプレハブ小屋の左の小窓(!)でピックアップトラックに乗る乗車券を買います。
1人5ディナール。確認はしませんでしたが、おそらくキャッシュオンリー。
直前にATMでキャッシュをおろしたのはこの為でした。

プレハブ小屋の中で、パスポートナンバーなど細かい個人情報を記入しました。
登山者名簿的な感じです。
トラックのチケット
この周辺にも小規模ながら遺跡が点在します。

ここでベドウィン的時間の流れに翻弄されます。
トラックは目の前にあれど、出発する気配が全然なし。
「これはトラックがいっぱいにならないと出発しないパターンか?」と思いましたが、そういうわけでもなく・・・。
結局ここで一時間近く待たされて、ようやく出発。

走ること10分ちょい。
何もない、ただ方向板だけが立つ場所で降ろされました。

同乗していたのはイタリア人と思しきカップルだけ。
彼らはスタスタと先に行ってしまいました。

観光客は私たち以外、ホントにゼロ。
頼みの綱はGoogleマップと道のそばに積み上げられた小石だけ。

途中、ベドウィンの土産物屋が点々とあるくらい。
しつこい「ロバ乗って行かない?」勧誘もなく、他の観光客による渋滞もないので快適と言えば快適ですが、ホントに何もありません。

崖の上の土産物屋

あくまで体感ですが、日本とほぼ同じぐらいの暑さだったので、35℃前後あったと思います。(実際、日本でそれくらいの日々を過ごしていたし。)
ただ、相当乾燥していたので日影に入れば過ごしやすかったです。

休憩をはさみながら歩くこと1時間ちょっと。

ペトラ遺跡の一番奥にある修道院「エドディル」に到着しました。
映画インディージョーンズで有名になった宝物殿「エルハズネ」よりも大きく、その大きさとともに「これ、この岩山を彫って作ったんだよな?」という事実に圧倒されました。

高さ51メートル、幅47メートル とのこと

遺跡の向かいにあるベンチでしばらく休憩。

今回、持ち込んだ「装備」はステンレスの1リットル水筒を2本、500mlの水筒を1本。クールコアタオル3本。
トレッキングポールも持ち込もうとしたのですが、羽田空港で没収の憂き目に遭いました。
今朝の出発前、3本の水筒に製氷機の氷を満杯に詰め、濃縮タイプの麦茶とミネラルウォーターで麦茶を作りました。2リットルのミネラルウォーター1本もリュックに詰めて持ってきました。
そして、その麦茶はこの時点でほぼなくなってしまいました。

ロバがケンカしていましたw

ここからはパンフレットに乗っている正規(?)の登山ルートを戻ります。
(バックドアトレイルのルートはパンフレットにも載っていませんでした。)

下ってきた階段を振り返ったところ。

石段と土の坂道が混ざり合うくだり道。
そこにロバの落とし物とその臭いが観光気分を盛り下げますw
この石段を登ってくる正規ルートの観光客は一様に疲れ切った顔。ケンカ寸前のカップルもいましたし。
正規のルートで登っていたなら・・・と思うとぞっとしました。

エドディルは奥の岩山の中

岩山を下りきったところで休憩。
昼食の時間ですが全員食欲ナシ状態なので、ジュース休憩。

この「Vita」というジュースが甘さ控えめのレモンスカッシュで大正解◎

「列柱通り」と呼ばれる一本道を進みます(というか戻ります。)
日影が全くないので、クールコアタオルが大活躍。

神殿の柱
劇場跡。これも岩山を削って作られたそうな
レリーフも素敵
岩山を彫りまくった街
ツルツルの壁面。2000年前に作られたと思うと驚愕。
やる気のない土産物屋もグッときますw

ジュース休憩から歩くこと30分。ようやく宝物殿「エルハズネ」に到着しました。

お馴染みの「狭い渓谷の道を歩いていくと・・・」ではなく、
「そこの角を右に曲がると、右手にドンッ!」って感じでしたw

インディージョーンズを観て以来、「行きたい!」と言い続けて30年数年。
ついに対面した感動もひとしお、と思っていましたが、先にエドディルを見ちゃったので、感動は少なくなってしまいました。
まぁ、それも承知でバックドアトレイルを選択したので後悔はないです。

去り際、振り返って撮っておきました。

ちなみに、チケットカウンターに「サービス:カート・馬車」といった記述があるのですが、もちろん有料です。
(カートは確か片道15デュラハム(約3,000円)。徒歩だと30分程度弱の距離。
「本当にヘトヘト」「靴擦れがひどい」でないと、しんどいお値段です。)
息子がカートの運転手に「これ、無料?」と聞いたら「お前、何言ってんだ?」的なことを言われたそうですw

ロバが思ったより少なかった分、きれいな道でした。

15:00過ぎ。ようやく入口に戻ってきました。
歩数計は約23,000歩でした。ディズニーランドを1日中遊んだ時と変わらない歩数でしたが、暑さとアップダウンを考えたらよく頑張りましたよ、うちの子どもたちは。

昼食場所に、とペトラの街道沿いにおいしそうなレストランをチェックしていたのですが、子どもたちは「ご飯いらない。ホテルに帰ってプールに入りたい。」
プールは日没でクローズします。一目散で死海に戻ることにしました。

車に戻ると朝に見かけたおじさんがやってきて「車見といてやったから」とチップを要求してきました。
「クレジットカードしか持っていない」というと、不機嫌そうに去っていきました。

行きと違う道"Kings Highway"を爆走して一路死海へ。
(現時点でレンタカー屋から何も連絡が来ていないから、違反等々は大丈夫だと思う。)

18:30ホテル帰着。30分だけプールに飛び込んで19:10ごろに日没を迎えました。

ヨルダン最後の夜。気温は未だ30℃ぐらい。
夕食後、ライブを聞きながらしばらくまったりとしていました。

明朝、ヨルダンを発ちます。
(続く)

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