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天然自然薯の発掘
11月も終わりに近づき、風が強くなり海が時化てくるようにになってきた。「本日の高速船は、海上時化により欠航致します。」といった放送も流れ、いよいよ時化の季節が来たなと実感する。
風も強いし寒いし、だんだん外に出ることが億劫になってくるけど、
山の男・福井さんと自然薯掘りをする約束を果たす為に、もこもこ着込んで出かけた。
待ち合わせ場所では、福井さんが山の木を伐採しながら待っていた。
伐採しながら、自然薯の蔓を見つけて、わざわざピンクリボンで、掘る場所の印を残して下さる優しい人だ。
海士町の山の殆どは、牛の放牧地になっているので、山に入れば牛に出会う。伐採されたあとの草を目当てに、何頭かの牛が寄ってくる。
さっそく掘り始めてみようと、取り掛かってみたけど、切り株の下に潜るかのように自然薯が下に伸びているよう。まずは切り株の根っこを切るところから始まる。
斜面が急なので、立っているのもやっと。すべり落ちないように踏ん張りながら、自然薯の発掘作業が続く。
のこぎりやハンマーや釘抜きやらを総動員して、ようやく自然薯の全貌が見えてくる。こんなに大きい自然薯は珍しいから、ありのままの形で掘り出したいね、と頑張っていたけど、結局ポキッと折れてしまった。
「まあ、写真撮る時に繋げればいいよね」、と笑いながら開き直った。
掘り終えたあとに少し散策。葉っぱが黄色に色づいていて綺麗だった。
福井さんに木の名前を聞いたら、「ウリハダカエデ」と。楓にも幾つか種類があるんだと今更気付いた。そして、楓にも一つ一つ種類があるってことは、山の中でも使われ方が違ったりするのかな?今度聞いてみよう。
島食の寺子屋生徒の海士での滞在も残り僅か。記念写真がてら、撮ってみた。晴れたり降ったりしている間に、虹が一瞬だけかかった。