【アナログ VS デジタル】アナログとデジタル、どっちがいいの?
進歩するIT技術が生活に浸透して、デジタル社会についていけなくて苦しむアナログ世代の高齢者たち。
デジタルな環境で育ち、人とのアナログなコミュニケーションに苦しむデジタル世代の若者たち。
アナログとデジタルは、光と闇、水と油、男と女のような対比するものなのでしょうか。
アナログとデジタル、どっちが大切なんだろう?
気になったので、アナログとデジタルについて考えていきたいと思います。
アナログの店長に、接客の秘訣を聞いてみた
僕はコンビニに勤務している。
店長は、アナログの人間だ。
デジタル機器や機械などは苦手であるが、接客のレベルは非常に高い。
お客さんは多種多様であり、中にはクレームを言っているお客さんもいる。
どのようなパターンで来られても、最終的にはお客さんを満足させる接客をするのだ。
これこそ、アナログが成せる底力と言えるだろう。
一方、僕はと言えば、接客マニュアルに頼ってしまう傾向がある。
大きなミスはないが、お客さんに大きな満足を提供することもできない。
僕の接客はマニュアル通りで、店長の接客のようなアナログ的な付加価値がないのだ。
例えば、店長の接客におけるアナログ的な付加価値は、人情、笑顔、相手に応じた気の利いた言葉遣い、状況に応じた適切な対応、相手に応じた不快感のないユーモア、などがある。
一度、店長に聞いてみたことがある
「どうやったら、店長みたいに上手に接客できるようになれるんですか?」
「慣れだよ、慣れ」
慣れ。
これに尽きる。
本人が言っているので、間違いないのだろう。
アナログの真髄は「慣れ」なのだ、きっと。
僕は「慣れ」で、接客には慣れたが、店長のように上手にはなれなかった。
僕が接客に付加できている価値といえば、誠実さ、笑顔、丁寧、作業スピード、正確性、あたりだろうか。
一方で、店長はデジタル機器などは使えない。
僕は前職でデザイン制作をしていたこともあり、店内のPOPや作業工程表などをパソコンで作ってあげたことがある。
1度、店長に聞かれたことがある。
「どうしたらそんなことができるようになるの?」
「いや~、慣れですよ。」
あれ?
この会話のやりとり、どこかで聞いたような・・・。
きっと、僕はデジタルの方が向いているのだろう。
デジタルとアナログに優劣はない
デジタルが向いている人は、デジタルを得意にしてかまわないと思う。
無理して、苦手なアナログを頑張っても上手になれないからだ。
人には、得手不得手がある。
自分に向いている得意を伸ばしていけば、それでいい。
ただ、アナログが優れていてデジタルが劣っているとかではなく、どちらも良さ・悪さがあるだけで優劣はない。
ITが進歩する世の中では、状況に応じてデジタルとアナログを上手に使い分ける判断が求められるのだろうと思った。
できないなら、できないでいい。
できる人に助けを求めればいいだけなのだ。
アナログとデジタルは、対立するものではなく、共存していくもの。
偏りなくバランスを取りながら、お互いの良いところを意識することで、明るい未来につながっていくのだと思う。