2024.11.8 『信仰と信徒』
(吉岡るるの魅力を延々と語られる皆城総士)
「〜って言うところが吉岡さんの魅力で…って聞いてますか、皆城さん」
「……」
「皆城さん?」
「……ん、ああ」
「吉岡さんの話、聞きたがってたのは皆城さんじゃないですか」
「…すまない、君の話を聞いていると、一騎のことを思い出してな」
「真壁さんのことを?」
総士は過去―いや、今でもそうかもしれない―一騎にとって自分は神様に似た存在なんだ、と言われた事を思い出していた。
るるのことを語る萌の目は、どこか自分と話している時の一騎に似て