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《海へと帰る》

 風にあたりて心を癒やす

 見上げた雲は海へと帰り

 多分 晴れのせいだろうと

 冷えたペットボトル片手に

 歩いた先の砂の中…..

 幾年も抱き合っていたであろう

 支えたちに心奪われ崩れた

 目の前の未熟さから流れた一滴

 静かで小さな波が足下囲み言った

 その流れは大切にしろと

 気がつくと砂は磯に混ざりあった

 忘れ去られたものたちと俺

 潮の匂いと涙の境界は無いんだと

 穏やかにしっかり風をつかんで行く

 2024 Writing.Kazukichi Seto 

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