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ずっと後悔してる|散文

とても苦しい事。
けど、ずっと胸の奥深くにある記憶。
蓋を開ければ、あの時の私の傷がズキズキと痛み出すと同時に、君への懺悔が溢れ出す。


当時中学一年生だった私は、いじめられていて毎日が色のない日々だった。
初めてグレーという景色を知った。
毎日毎日繰り返されるいじめ。
私は作り笑顔だけの人形になっていた。
心は粉々に砕け、SOSなんてもう出せなかった。
諦め…死にたい、そう思いながら逃げられない現実に疲れていた。

隣のクラスに、私とは別の小学校から来たある男子生徒が居たが、その子は一度も登校した事がなかった。
病に侵され、長い闘病生活を送っているとチラッと聞いた事があった。

ある日、朝のホームルームの時に担任がこう切り出した。
「今朝早くに隣のクラスの○○君が亡くなりました」
同じ小学校だったクラスメイト達は泣いていた。
私は…その時、本当に一番思ってはいけない事を思ってしまった。

『私が代わりに死にたかった』

その時、正直にそう思ってしまった自分を、あれからずっと責めている。
会った事もなかったけど、彼は生きたかっただろうと思う。
ご両親の事を考えると胸が張り裂けそうになる。

なんて酷い事を思ってしまったのだろう…。

今、私が精神疾患になってしまったのは因果応報なのかもしれない。
希死念慮が常にあり、毎日どこかに落とし穴がある。
避けようとしても避けきれない。
不意に底のない暗闇に落ちてしまう。
無限ループに嵌ってしまう。
こんな状態になって、もう18年位。
寛解すら程遠い。
先は見えない、終わりなき闇。

孤独感が押し潰す。愛する人、愛を沢山もらっているのに。


ずっとずっと胸の奥にあって、何度も何度も後悔して。
その度に「ごめんなさい」と呟いた。

届くはずない「ごめんなさい」は、また静かに沼に沈んで行く。


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