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【日記】 雨の東京、赤坂見附

”今夜は見附、駅上かいつものお店で、”
そんな伝言が毎夕、届いていた頃があった。

 銀座で待ち合わせできるほどの年齢でもなく、
また渋谷や青山で会えるほど、おしゃれでもなく、
その中間の見附が、程よく気持ちが良かった。

見つけ名物のパジャマ東急は改装中

 夕方、日が高く明るいうちから飲み始めて、朝日が登って明るくなってからお店を出るなどということもあった。
 仕事もプライベートも、多忙を極めていた40代50代を過ごした街、街の灯りが目に沁みる。

一ツ木通りの雨

 久しぶりの東京は、自分が住んでいた頃の”街の面影”は感じられない。 道の名前、ビルの姿は変わらなくても、他所の国を歩いているような感覚は、自分だけオブラートに包まれているかのよう。


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