弱った心臓を守ってくれる正義の味方、ファンタスティック・フォーって知ってる?
こんにちは。減塩生活中のかずさんです。
今回ご紹介するのは、私が内服している心臓の薬について。私が把握した範囲で、素人目線でお伝えします。
ファンタスティック・フォーとは
マーベルのアメコミに出てくるヒーローチームだそうです。アメコミに詳しくないのでよく分かりませんが、アメコミ史上初の「チーム」として登場したスーパーヒーローチームなのだそうです。
それになぞらえて、心不全治療、特にHFrEF(ヘフレフ、左心室の駆出率が40%を切った状態)の患者に投与する薬の組み合わせを元にした新治療戦略を「ファンタスティック・フォー」と呼んでいます。なんだか心強いですね。
詳しいところは上記を読んでいただくとして。
2020年のJCSガイドラインにより、心不全(HFrEF)への内服加療として「β遮断薬・MRA・ARNI・SGLT2阻害薬」の4種類を組み合わせて投与することが推奨されています。
以下、私が内服している薬です。確かに4種類の組み合わせになっていますね。血圧を下げたり、心不全の症状を抑えたり、心臓を休ませたり、という効果をそれぞれ持っているようです。
β遮断薬(ビソプロロール)
心臓にある交感神経のβ受容体を遮断する薬です。これにより心拍の拍動が抑えられ、血圧が下がります。心臓を休ませる働きです。
MRA(スピロノラクトン)
アルデステロンというホルモンが過剰に作用すると血圧上昇やむくみの症状を起こすため、それを阻害する薬です。
ARNI(エンレスト)
慢性心不全の薬です。血圧を下げる&利尿効果で血液量を減らし、心臓の負担を和らげる効果があります。
SGLT2阻害薬(フォシーガ)
元々糖尿病の薬として開発されたが、海外の治験により慢性心不全の憎悪を予防する薬効が発見され、日本でも承認が降りた。が、なぜ聞くのか(薬理)はよくわかっていないらしい。
上記に加え、心臓リハビリテーションも増悪の予防によく効くそうです。過負荷とならない程度のトレーニングを定期的にしていくと予後の状態が変わってくるようです。どこまで運動してよいかわからないので、入院中に心臓リハビリテーションも加えてもらい、心電モニターを装着しながら運動の様子を見守ってもらいました。軽く汗をかく程度の運動は全然問題ないです。
スーパーヒーローチーム、私の心臓を守って!
飲み始めてすぐに血圧が下がりました。下がりすぎて若干しんどいくらいです。心臓に対する効果が発揮されるのに数ヶ月単位の時間が掛かるようなので、気長にヒーローチームの活躍に期待していきます。
拡張型心筋症が治療できる病気だったら良いのですが。この薬でどこまで増悪のスピードを抑えられるのかドキドキしています。心臓だけに。