心臓が弱る→心が弱る→心臓が弱る、のループがあるのではないか
こんにちは!減塩生活中のかずさんです!
拡張型心筋症&心室性期外収縮(PVC)で心臓の働きが落ちています。投薬により心機能は回復傾向にありますが、PVC対処のために受ける心臓カテーテルアブレーション手術のために現在は一時的に断薬指示されています。
カテーテルアブレーションとは、ざっくり言うと心臓の中の不整脈が発生する箇所を熱を加えることで凝固壊死させる手術です。私の場合、正しい心臓パルス以外に余計な信号が定期的に出ており心臓の動きに負担をかけている可能性があるのでここの動きを止める。不正脈が止まれば心臓への負担も減り、心不全の回復も早まるかもしれない。致死性の不整脈(VTやVF)の発生リスクも減り、現在着用中のWCD(ウェアラブル型のAEDです)や、ICD(体内埋め込み型のAEDです)の考慮が要らなくなるかもしれないのです。
手術自体の失敗率はコンマ数%程度で、不整脈発生源が深くて焼き切れないことはあれどそこまで深刻なリスクはなさそう。QoL改善に向けて手術は即決しました。
アブレーション手術までの一ヶ月間、適度な運動や自制した生活を徹底して血圧や脈拍も低値安定しています。薬がよく効いているのでしょう。不治の病を宣告されてから人生を何度も思い返しこの先の身の振り方を何度も考えました。不安だらけでしたが、病院スタッフの皆様、職場の皆様とコミュニケーションを重ねるうちに私の心もほぐれ、次第に「日常」を取り戻してきていました。
ふと気づいたこと。二週間の検査入院の間、すべての仕事を放り出して病院での静養に専念したところ、夜よく寝れるようになりました。以前であれば目を瞑っても不安や課題などが頭をグルグルして寝付けず、寝たとしても夜中に目が開いてそのまま朝まで眠れませんでした。仕方なくお酒や睡眠薬を飲んで床に着くことが習慣づいていました。
退院後は、お酒も(処方されていない)睡眠薬もNGなので、どちらも飲んでいません。それでもきちんと寝れるようになりました。夜10時に布団に入れば、朝6時までしっかり寝れます。体の疲れもありません。あれだけ寝ることに苦労していたのに。
ところが、最近また寝つきが悪くなりました。夜中に目が開いてしまうようになりました。おそらく、不整脈が増えているからです。カテーテルアブレーションを前に、「あえて不整脈が出やすい状況」を作るために一部の投薬を取りやめるよう処方がありました。
薬を飲まないとこれだけ違うのだな、と思うくらい動悸の症状があります。立って歯磨きをしている時に異様な高揚感と動悸があったこともありました。普段のなんてことない動作ですぐに不整脈が出る状態になっています。
するとですよ。
不思議なもので、しっかり寝れなくなってきたんです。
今までは人生のことも今の/今後の仕事のことも「いっかい置いといて」心穏やかに寝られていました。が、不整脈による動悸があると「いっかい置いといて」ができないんです。頭の中を心配事がグルグル回る、動悸がする、寝られない。カテーテルアブレーション手術前で緊張もあるのかもしれませんが、手術に関しては私はまったく迷いもないし気にしていません。でもドキドキが止まらない。グルグルも止まらない。
そこで私は理解したのです。
心配事があるから動悸がする、という循環があります。その日の出来事や発言を反芻しながらカッカすることありますよね。アドレナリンでちゃう感じもします。
この働きのほか、
動悸がするから心配事を深刻だと捉える
という心の働きがあるのではないでしょうか。心臓と心は繋がっている。
みなさま、吊り橋効果というのはご存じでしょうか。心理学用語で、異性と一緒にいるときに何らかの理由でドキドキするとそれを相手に対する胸の高まりと錯覚して好意を持ちやすいと言われています。デートで遊園地に行って観覧車に乗ったり、ジェットコースターに乗ったりすると進展しやすいそうです。
それと一緒です。
いま考えていることが「深刻」だからこそ、ドキドキしているに違いないって心が錯覚するんです。その結果、他愛もない出来事を深刻に捉えすぎて深淵に落ちていくのです。
以前の私もそうでしたが、周りの同僚からも「仕事のプレッシャーや課題山積で夜寝付けない」「夜中に目があいてそのまま朝を迎えてしまう」「不安を紛らわすために夜中にパソコンを開いて作業しちゃう」みたいな声を聞きます。もしかすると、心臓が弱っているからこそ必要以上に不安を感じる悪いループに陥っているのかもしれません。
心臓を労ることで結果的に強い精神を養い、人生のオーナーシップに向けて突き進んでいけるタフさを得られるのではないでしょうか。
そのための方法が、減塩であり、摂取であったり、適度な運動であったり。つまり健康な生活を心がけることで心臓含む循環器の調子が良くなって、結果的に強い心を手に入れることができるのではと考えています。これって心臓病関係なく普遍的にポジティブな効果があるのでは?
そう思うとここ数年疲れやすかったり元気が出にくかったのは心臓病のせいだったのかもしれない!(コロナ流行時期とも重なりますけどね)
不整脈をしっかり出して、心臓をアブってもらって元気を取り戻します!(^-^)