知覚のシステム図を作成してみるー『存在論的、郵便的』を下敷きに「無人島と砂漠」を読んでみた
はじめに
前回に引き続き國分功一郎「無人島と砂漠 ジル・ドゥルーズ『無人島、その原因と理由』から出発して」(『批評空間』第3期第4号 2002年、以下「無人島と砂漠」)を読みます。
私たちは巨大な謎という沼から抜け出して、明るく晴れた無人島の海辺(千葉雅也)、または砂漠(浅田彰)を目指す。その無人島の海辺と砂漠はそれぞれどんなところで、どんな違いがあるのかという謎を追いかけました。そしてこの二語(無人島の海辺と砂漠)ともドゥルーズのdésertを翻訳したものらしいというこ