あなたは確かに前に進んでいる
はじめに
こんにちは。この記事に目を留めてくださり、ありがとうございます。
もしも今、あなたが「自分はいつまでたっても全然成長できていない」「自分では頑張っているつもりだけれど、成果を出せない」と感じているならば、ぜひこの記事に目を通してみてください。大きな目標の達成に向けて頑張っているとき、誰もが一度はそのような気持ちを感じることでしょう。
私も、かつてそのような思いを感じていたことがありました。学校を卒業してから初めて就職した会社で、頑張らなければと思いながら仕事に取り組んでいたもののなかなかうまくいかず、周囲と比べて自分だけが取り残されていると感じ、苦しくてたまらなかった時期がありました。
ですがその後さまざまな経験を経た結果、最近になってようやくですがわかってきたことがあります。それは、「たとえ小さな一歩であっても、その一歩には大きな価値がある」ということです。
目標が見えなくなるときもある
目標達成に向かって進もうとするとき、私たちは「一生懸命努力すれば必ず結果はついてくるもの」と信じたくなりますよね。でも、残念ながら現実は必ずしもそうではありません。
どれだけ頑張っても、すぐには結果が見えなかったり、むしろ後退しているように感じたりすることもあります。こうしたときに私たちは、「自分には才能がないんじゃないか」「この道に入ったのは間違いだったのではないか」と、不安に苛まれるのです。
特に、他人と自分を比べてしまうとき、こうした気持ちはさらに強くなります。たとえば、同じ時期に入社した同僚が昇進や大きなプロジェクトを任されているのに、自分はまだ補助的な業務しか任されていない場合、「自分だけ置いていかれている。いったい何をしてるんだ?」と感じてしまうことがあるでしょう。その結果、まるで迷子になったような感覚に陥り、自分の進むべき道がわからなくなってしまいます。
でも、そんなときにぜひ知っておいてほしいことがあります。それは、「目標が見えなくなるのは、成長している途中の自然な過程である」ということです。
停滞感も成長の一部
「進めていない」「変われていない」と感じる時期は、誰にでも訪れますが、実はその時期こそ、次の一歩を踏み出し前進するための大切な準備期間なのです。
たとえば、木が春に芽を出す前には、冬の間ずっと根を張り巡らせて栄養を蓄えているように、私たちも目に見えないところで次の成長に向けた準備を進めています。その過程では、自分でも気づかない変化が少しずつ積み重なっています。
それは、心の中の変化や、忍耐力、知識や経験の蓄積といった形で表れるかもしれません。今はまだ表に出ていないけれど、必ず未来のあなたを支える土台になるのです。
私自身、小さな一歩を重ねる価値に気づくまで、何度も苦しい思いをしました。でも、昨年から心理学を学び始めたことで、「進んでいない」と感じていた期間が、実は自分の基盤を整えるための大切な時間だったと気づく瞬間がありました。
心理学を通じて、人間の成長は必ずしも一直線ではなく、停滞や後退に見える時間が次の前進の土台を作っていることを学びました。そのとき、これまではただ無駄だったと思っていた時間が、実は「前進の一部」としての時間であったということをようやく理解できたのです。
つらいときは立ち止まってもいい
私たちは成長を焦るあまり、自分を必要以上に追い込んでしまうことがあります。「もっとしっかりしなければいけないのに、何やってんだ!」「このままじゃいけない!」と、自分に厳しい言葉を投げかけてしまうこともあるでしょう。
でも、つらいときに無理をして進もうとすると、かえって心身ともに疲れてしまい、最悪の場合体調を崩して前に進むことができなくなってしまいます。そんな状況を避けるためにも、少し立ち止まって、自分の心に耳を傾けてみてください。
たとえば、次のような問いかけをしてみるのもいいかもしれません。
「今日は何ができただろう?」
「今、自分が一番つらいと感じているのは何だろう?」
「自分をもう少し労わるとしたら、どんなことをしてあげられるだろう?」
これらの問いかけを通じて、自分が抱えている感情や状況を少しずつ整理することができます。そして、十分な休息をとることです。進むのを一旦やめることが、自分の中にあるエネルギーを再び取り戻すことにつながるのです。
小さな一歩を見つけることが未来を変える
自分の成長を実感できないとき、私たちは「何も進んでいない」と感じてしまいがちです。特に、目に見える成果がないときや、周囲の人々が順調に進んでいるように見えるとき、その感覚はさらに強まり、「逆に悪くなっているのではないか?」とさえ思ってしまうときもあります。でも、本当にそうなのでしょうか?
「進んでいない」と感じるとき、実は目立つ成果だけを「成長」の基準にしてしまっていることがよくあります。しかし、成長とは決して大きな結果や目に見える形でのみ測れるものではありません。たとえば、次のような小さな変化はどうでしょうか?
今日、昨日より少し早く起きられた。
昨日まで気が進まなかったことに、少しだけ取り組めた。
自分にとって大きな問題に立ち向かう準備が少し進んだ。
これらの変化は一見すると、とても「成長」とは呼べないように思えるかもしれません。でも、それらが積み重なることで、やがて大きな成果を生むのです。成長は、目に見えない形で進んでいることが多いのです。
また、「進んでいない」と感じる原因には、過去の自分を正確に覚えていないことも関係しています。たとえば、一年前の自分と今の自分を思い返してみてください。
当時悩んでいたことが、今ではそれほど問題に感じなくなっていることはありませんか?それは、過去のあなたが少しずつ積み重ねた努力や経験のおかげで、今の自分があるという証拠です。
ですから、「進んでいない」と感じたときこそ立ち止まり、自分に問いかけてみてください。「自分は毎日何も変化していないのか?少しでも努力していることはないのか?」と。そうすることで、今まで見過ごしてきた自分の進歩や成長に気づくことができるでしょう。
あなたは決して一人ではない
悩んでいるとき、私たちはつい「こんなに苦しい思いをしているのは自分だけ」と感じてしまうかもしれませんね。けれども、それは決して事実ではありません。あなたと同じような悩みを抱えながらも、少しずつでも前に進もうと日々奮闘している人が、実際にはたくさんいるのです。
だから、どうか自分の苦しさを「一人で解決しなければならないこと」とは思わないでください。もし、身近に気持ちを分かち合える相手がいないと感じているとしても、諦めずに人に話すことを試みてみてください。
社会にはあなたの話に真摯に耳を傾けてくれる人が、思っている以上にたくさんいます。自分の内側に溜め込んだ想いを誰かに話すことは、それ自体が大きな一歩です。その一歩が、あなたの心に新しい光を届けるきっかけになるかもしれません。
終わりに~あなたは進んでいる。自分を信じて
最後に、ぜひあなたに知っておいてほしいことがあります。たとえあなたが「自分はまったく進歩していない」と感じる時間を長い間過ごしているとしても、それはあくまでも未来の一歩を進めるための準備期間。今感じている苦しさや停滞感も、いつか必ず意味があったとわかる瞬間がやってきます。
現時点で実感するのは難しいかもしれませんが、あなたは日々確実に成長を重ね、前に進み続けているということです。
どのような場面に遭遇したとしても、焦らず、自分のペースを大切にしていってください。そのためにも、今日のあなたができたこと、昨日から進んだ小さな一歩に目を向けていきましょう。夜寝る前には、「今日もいろいろあったけど、よく頑張ったね」「お疲れさま」と、自分に労わりの言葉をかけてあげることです。
どんなに些細と思えるようなことでも、成功体験を重ねていけば、必ず明日は今日よりも少しだけ前に進んでいるはずです。たとえ時間がかかったとしても、あなたは必ず目指す場所にたどり着くことができます。
この記事を読んでくださったあなたの心が少しでも軽くなり、また明日への力を見つけられることを願っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。