【2024年11月18日号】東京大とProvigate社が唾液中のグリコアルブミンの検査で血糖モニタリングの可能性を発表
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日)東京大とProvigate社が唾液中のグリコアルブミンの検査で血糖モニタリングの可能性を発表
東京大学と株式会社Provigate(東大発医工連携スタートアップ企業)は、新たに開発した唾液グリコアルブミン検査法により、従来用いられてきた採血GA検査とほぼ同等の結果が得られたことを報告した。
肝臓で合成されたアルブミンは血中で糖化され、その一部が唾液中に漏れ出すことで唾液GAとなる。GA%はアルブミン分子内の糖化比率を示すため、理論的には血中GA%と唾液中GA%が同一の値を示すと考えられ、今回それが示された形。
長期の血糖モニタリングには、通常HbA1cを採血で行われるが、HbA1cでは採血の2ヶ月前から採血までの平均血糖値が分かる。
一方で、グリコアルブミン(GA)の場合は、採血の1ヶ月前(特に直近の2週間前)から採血までの平均血糖値が分かる。
将来、週1回の在宅唾液GAモニタリングに発展させられる可能性もあり、従来の検査法を補完できる完全非侵襲な糖尿病血糖管理法の実現が期待されるとのこと。
唾液を用いて直近2週間の平均血糖値の推移を非侵襲的に把握できるのは素晴らしいと思う一方で、
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