【ミーア】リリース後から1ヶ月経過までの売れ行きと心境の変化を赤裸々に記載
はじめに
様々な方言を話すおしゃべり猫型ロボット『ミーア』のβ版を、6/10にリリースして約1ヶ月が経つので、現状の売れ行きとリリース後の心境の変化を色褪せないうちに赤裸々に記載しておこうと思う。
アイデア段階時
今、自分の周りの同年代で話をする人は、医師や経営者が多いのだが、アイデア段階の時に話をすると
「へぇ。今までと全然違うジャンルじゃん。そのロボットは何ができるの?」
という感じで、知り合いがやっているからという理由で一旦話は聞いてくれるものの、実用性の観点から評価をする人が多く、それは、働き盛りの世代なので当然と言えば当然なのだが、あまり理解されていないし、興味持ってくれてはいないなと感じることが多かった。
前に起業したサービスは、メルプWEB問診という、医療機関向けの業務効率化に特化したSaaSだったので、その時と比べると『そもそも医療系でもないし、業務効率化や生産性向上の文脈でもなさそうだし、吉永はいったい何をやり始めたんだ?』という感じで、なんでそっちいった?血迷ったのか?と感じる方も多かっただろう。
おそらく、3年前の自分だったら同じように思っていただろうし、今の自分のアイデアを聞いて同じように反応していただろう。
個人的には、訪問診療での経験や、売却後に色々と個人的なトラブルがあって
と思うようになったことがキッカケである。
ミーアの開発経緯の詳細はこちらに記載。
リリース直後の売れ行き
さて、6/10にリリースしてから現在までの販売台数はこちらである。
オンライン決済(Webサイトから購入):29台(うち、知り合い:28台)
蔦屋家電での店頭販売:4台(6/29〜7/7):こちらは全員知らない方
合計33台
最初は自分のSNSでのみ告知したので、もちろん知り合いしかサービスを知っていなかった。当初、知り合いだけで40台くらい買ってくれたら良いなと思ったのだが、翌日までで購入した方は確か7台で、「買ってくれたのは嬉しいけど、想像以上に幸先厳しいな、見積もり甘かったな」と思ったのを覚えている。
SNSアカウントを開設して広報するも。。
もちろん、こうした新サービスの場合、最初は知り合いが応援という形で購入してくれるのだが、最初の瞬間風速が過ぎると、そのあとは、本当にサービスがユーザーの興味を惹くものでない限り凪状態に陥る。
本来であればリリース前から、開発だけではなく、開発:マーケ=50:50の比率で行っておくべきだったのだが、今回それをしなかったので、リリースしてから2日後くらいからSNSを中心にショート動画による広報を開始することになった。
少なくとも1週間は、普通に考えて1ヶ月はSNS経由からのコンバージョンまではかかるだろうと踏んでいたのだが、実際そうなり、この時期は「もしかしたら、知り合いのみが購入して終わりで、もしかしたらサービスが刺さっていないのかも。。。」
と、心折れるまではないが、想定より厳しいなと現実を直視させられる状況が2週間ほど続いた。
ただ、こうした状況は、前のメルプでも、その後いくつかリリースしたサービス(一部はクローズしたものもあり)でも都度経験していたので、その時のことを思い返しながら「まだ始まったばかりだし、メルプの時はPMF達成するまで1年もかかったし、全然大丈夫(なはず)!」と自分を鼓舞していた。
過去のチャレンジ経験は、うまくいったこともいかなかったことも、糧となって、こうした時に活きてくるので、全部意味がある(と思っている)。
心の支えになった購入ユーザーの言葉
知り合いの中では、「吉永が頑張っているから応援で購入した」という方が、もちろん多く、それももちろん嬉しかったが、実際使っていただいたユーザーの中で
「とても気に入っています!目の表情だけで、本当に生きているように感じます。」
と感想を伝えてくださった方がいて、しかもその後も使い続けてくださり、その様子を見ていたお子さんが欲しいということで追加注文してくださった方がいた。
リリース後1週間くらいが経過して、知り合いからの注文の瞬間風速が終わり、凪状態になり、SNS広報を続けるも中々購入はおろか、フォロワー数も増えないという状況が続いていて、精神的には辛い状況だったので、実際にユーザーの言葉を聞けたことで
「よかった!方向性は間違っていないはず。あとはリリースしたばかりで認知が足りていないと思うので、認知の方も頑張ろう」
と思えるようになった。
HAX TOKYOのランチ会でのフィードバック
その後、6/28に『HAX Tokyo 壁打ちランチ会』という、ハードウェアやディープテックなど技術を活用したベンチャー向けのカジュアルなランチ会に参加した。
HAX Tokyoは、日本でハードウェア製品の開発に取り組む、スタートアップの成長を加速するプログラム。
辛口なフィードバックが来るかなと思いつつ、ハードウェアの開発に知見のある方々の前で、ミーアのベータ版を見せたところ
「ハードウェア側に機能を盛り込みたくなって、結局、資金繰り含めてうまくいかなくて失敗するベンチャーが多い中、このサービスは機能をシンプルに削れていて良い」
という肯定的なフィードバックをいただけたのは、先輩方に認めたもらえた感じがして、とても自信に繋がった。
また、ちょうどSNSマーケで苦戦していた時期だったので、マーケについても質問させていただいたところ
「細く長くやっていくつもりなら、最大瞬間風速を狙うようなマーケに固執する必要はない」
とアドバイスいただけたことも、焦っていた時期だったので、「別にキャッシュアウトするような価格帯にはしていないし、もっと落ち着いて腰を据えて気長にマーケも取り組んでいこう」と方針を再確認することができたことも、大変勉強になった。
蔦屋家電+からの嬉しいフィードバック
SNSマーケをやりつつも、実際に見て触ってもらった方が購買意欲が湧くのでは?という仮説もあり、一緒にサービス開発をしているプロダクトデザイナーの稲田さんが以前自身の作品を蔦屋家電+に出されていたとご本人から話を聞いたので、担当者の方に繋いでいただくことに。
その後打ち合わせをして、ぜひ出展してオフラインマーケも検討したいと思ったので6/29より、二子玉川での蔦屋家電+を開始した。
店頭販売も蔦屋家電+では対応しているとのことだったので、黒3台、白3台を在庫として置かせていただいた。
Wi-Fi接続のトラブルがあって、7/5(金)に蔦屋家電に伺ったところ、店員さんから『2台購入ありましたよ!』と報告を受けて嬉しくてfacebookにポストした。
また、蔦屋家電+では、訪れたユーザーへの定性的なヒアリングをスタッフの方が行ってくださっており、接客ログの量と質の高さに感動した。
おかげさまで、今回のサービスが、どのターゲット層にどの機能が刺さっているのかを知ることができた。
YouTubeショート動画にもコメントが
ショート動画をやってみてわかったことは、
どのショート動画が刺さって、インプレッション数とフォロワー数が伸びるかは分からないということ
なので、とりあえず100本出すくらいの覚悟で1日1本100本は出すということ
メルプの初期の記事によるコンテンツマーケで100記事書いたのと同じである。
そして、7/7(日)に、2週間ほど前に出したYouTubeショート動画に下記のコメントが来て、嬉しすぎて飛び上がった。
その後、実際にYouTubeでコメントした人かどうかは分からないが、ネットから自分の知り合い以外からの注文も初めて来た。
ショート動画マーケを本格的に行ったのは今回が初めてだったが、、、、
続きは、こちらで記載しています。
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