Hippocratic AIが141億ドル調達し、医療従事者AIエージェントサービス提供開始。AIエージェントを医療従事者が作成でき利益配分するというユニークなアプローチ
今週1週間の医療ヘルスケアの国内海外のニュース一覧と一言考察。
米)Hippocratic AIが141億ドル調達し、医療従事者AIエージェントサービス提供開始
Hippocratic AIは2025年初頭に1億4100万ドルのシリーズB資金調達を実施し、評価額16億4千万ドルに到達し「ユニコーン企業」となった。
同社は医療分野専用の生成AI(LLM)を開発しており、看護師や栄養士などの医療スタッフの不足を解消するための支援ツールを提供している。このAIは、慢性疾患の管理や退院後フォローアップなどの非診断的なタスクを支援している。
Hippocratic AIの競争優位性となるのが独自で開発している医療LLMだが、詳細は過去にこちらの記事で記載した。
医療分野における患者との対話に特化しており「19のLLMが主要LLMを監視する構造」を採用し、看護領域での誤認識を排除している。また、臨床医による3段階のテストを通じて実用性を検証し、安全性を担保。
AIエージェントのアプリストアモデルで医療従事者と利益分配
今回の発表で面白いと感じたのが、同社が新たに発表した医療従事者がAIエージェントを設計できるアプリストア。
医療従事者(看護師、医師、栄養士など)が自身の経験や専門性を活かしてAIエージェントを設計・開発し、その成果物を通じて収益を得る仕組みを採用している。
医療分野における新たなインセンティブ設計を提供しており、こうしたAIエージェントを病院向けに導入するとなると、
ここから先は
3,192字
/
3画像
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!