読後つれづれ『こまどりたちが歌うなら』寺地はるな

この本を読んで思い出したことがある。

・その昔、社内にソリの合わない人がいて(上司ではないけど立場は上)、その人に「だからお前はダメなんだ」的なことを言われた。結局その人がどうしても受け入れられなくてその会社をやめたけど、後日たまたまその人がSNSに家族団らんを投稿しているのを見て、「ああ、この人にも家族がいるんだな」となんだか複雑に思ったこと。

・それから、別の会社で勤めていたとき、すぐそばで他の部署の部長が部下を罵倒しているのをキーボードを打ちながら黙って聞いていたこと。
(その後、「私は貝になってました」と冗談めかして上司に話したら上司が人事にそれとなく伝えてくれ、若干是正された)

作者の眼差しは厳しくて優しく、優しくて厳しい。

ちょっとしか登場しないけど、主人公の両親の健やかな感じがなんかよかった。

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