私のベストバイ 2022
師と仰ぐ伊集院光さんのラジオ番組『JUNK 深夜の馬鹿力』では、年末から3回にわたって自身やリスナーによるベストバイ企画が放送された。
はっきり言って神回であった。
業務スーパーやドン・キホーテでの宝探しを行う楽しみが出来たし、エンタメも映画『RRR』等気になる情報も得ることができた。
何より、伊集院師がとても楽しそうで、アシスタントの河野かずおさんが食べたり飲んだりするのを嬉しそうに実況する姿にホッコリさせられた。
触発された訳ではないが、備忘も含めて旧年の私的ベストバイをメモっておきたい。
◇グルメ部門
◎資さんうどん「しあわせセット」
北九州発祥「資さんうどん」が我が町にやって来てからというもの、すっかりトリコになっている。
当チェーンの王道メニューといえば「肉ゴボ天うどん」。
キリッとした出汁に甘く煮た牛肉のエキスが溶け出し、そこに絡む麺は軟らかさと喉越しの良さが魅力だ。
鉛筆よろしくそそり立つゴボ天はサックサクに揚がっており、出汁に沈んだ部位と外気に触れる部分を交互に齧っていくひとときは正に至福である。
丼の王道「カツ丼」はボリューミーでありながらも、控えめで優しい味付けが特徴。柔らかく繊細な卵とじ部分をレンゲでかきこむのも良い。当然ながら、うどんとの相性は抜群だ。
年間530万個を売るという「ぼた餅」(おはぎ)は、コクのあるアンコと米粒の歯応えが僅かに残る餅が奏でるハーモニーが堪らない。最初頬張った時に受けた衝撃は言葉にできない。
昨年10月、その「肉ゴボ天うどん」「カツ丼」「ぼた餅」が組み合わされて出てきたのが『しあわせセット』だ。ミニサイズ版とはいえ、これが880円でいただけるのだから恐れ入る。まだ食したことがないという方には是非おススメしたい逸品だ。
ちなみに、この「資さんうどん」は北九州観光大使であるロバートが歌うご当地ソング『NORTH9 RESORT MY LOVE』にも登場するので、一度聴いてみて欲しい。
「うどんの締めにおはぎマイラブ」「ひとによる」
◇アニメ部門
◎異世界おじさん
異世界もの、転生ものを食わず嫌いしてきた人生だった。
物語の世界に入り込むまでに時間がかかりそうだったし、ゲームそんなにしないし、何よりきっかけがなかった。このアニメがNETFLIXの「あなたにイチオシ」欄で紹介されるまでは。
こんなに刺激的でナンセンスでお色気たっぷりでSEGA愛に満ちた世界なら大歓迎である。
さて、皆さんはエルフ派、アリシア派、メイベル派、はたまた藤宮派、どの派に属しますか?
私は・・・
エルフに優しく足つぼマッサージを施してあげたい派、です(照れ)。
◇お取り寄せ部門
◎「まるにや」のお茶『ハレーすいせい』
日本茶をこよなく愛して有余年、美味しいお茶を探し愛飲してきた。ここ数年風邪ひとつ引かないのは、朝からたっぷりの緑茶を飲んでいるおかげかもしれぬ。
そんなある時、別府駅隣接の昭和レトロなコンコース「べっぷ駅市場」を散策中に出会ったのが、茶舗「まるにや」の深蒸煎茶『ハレーすいせい』だ。
なんとも不思議なネーミングだが、店主によると、「76年後も愛されるお茶でありますようにと願いを込めて、ハレー彗星がやってきた1986年に茶匠が名付けた」とのこと。
名前負けしないそのお茶は、九州産の一番茶のみを使用してあり、苦みと渋みが少なく旨味と甘みが特徴の深蒸し茶だ。
店先で試飲させてもらった際、その口当たりの良さと深い香りに驚いた。
その場で買って帰った分はすぐに飲んでしまい、現在は通販で取り寄せている。偶然の出会いに感謝だ。
ちなみに「べっぷ駅市場」一番の名物は惣菜屋・野田商店の巻き寿司だそうだ。いつの日か別府湾を眺めながら、温かく淹れた「ハレーすいせい」片手に、そいつをムシャムシャとやってみたい。
好きなものや推しを語ると長くなってしまいますね。
これからは少し「巻き」気味で参ります。