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子どもたちが自分らしくいられるように
イラストレーターのAKITOです。
著者プロフィール
2019年スイス大手プロバイダSWISSCOMのアートコンペで入選を期に、スイスと日本を中心にフリーランスイラストレーターとして活動。
ニューヨーク、スイスなど人種、多様性の坩堝で暮らし15年以上。
代表作に「スイスJapanMatsuri公式マスコットキャラクターデザイン」書籍「マンガでわかるSDGsと人権」がある。
突然ですが先日ゲイの友人がお互いの母国で結婚しました。
その話を母親にした時、母親、なんて言ったと思います?
「ゲイ!?ゲイの人って本当にいるのね!」
えっ...えええええ??
頂いた結婚報告の驚きをかき消す勢いの実母の発言。
なんというか、母はLGBTQ+どころかゲイというのは天然記念物ばりに少ないと思っていたようです。
「いや...普通に存在するから...」
そう答えながら白目を剥きそうになったのは言うまでもありません。令和も始まってずいぶん過ぎたと言うのにこういう人は未だ少なくないのではと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1654070029975-FkqetOPSdV.jpg?width=1200)
私の母のような、おじいちゃんおばあちゃん世代では、LGBTQ+の方は息をひそめ生きていたのではないでしょうか。
自分を出せず、そんな自分を責め立て、隠して偽り生きると言うのはどれだけ辛いことなのでしょう。
2022年現在、多様性という言葉も馴染み始め以前よりは理解が進んできてきているように感じます。
が、今度はそれに意義を唱える人が出てきていますね。
同性カップルを認められない人や、同性婚に異議を唱える人、認めない政府。性的同意年齢も未だ13歳だとか、わけがわかりませんこの国。
とにかく、人の凝り固まった固定概念を崩すというのは本当に難しいのです。それは歳を重ねれば重ねる程に難しい上、お役所仕事という文化(?)のある日本での改法はこれまた時間がかかります。
そこで私は思いました。
凝り固まった概念を持つ人々のことはもう放っておこう(私にはどうにも出来ない)。
それよりも、圧倒的に長い年月をこれから生きる子供たちへ多様性を説く方が良いのではないか。
そんな漠然とした気持ちがあった所で、私はこの「かぞくです。」という絵本の絵の製作を任せて頂けることになりました。
かぞくです。というタイトルを聞いた時は正直「著者の方は相当お怒りだ」という印象を受けました。
「かぞくです💢」というふうに受け取ったからです。あくまで私個人感じたことで、勿論そう言う意図は無い(はず)です。
しかし過去LGBTQ+の方への心無い批判や侮辱的な人々を目にすることもあり、また私自身も海外では人種差別を受ける事が多々ありました。
私の根底にある「差別」への怒りがこのタイトルを勝手に怒りのタイトルと見受けてしまったのです。
しかし蓋を開けてみれば、内容はとても素敵でファンシーな、可愛い虹色のことりさんが多様な家族をめぐると言うお話しでした。
しかも登場人物は実在する方々だと知り、これはもう失礼のないようにと、より一層心を込めて描かせて頂きました。
頂いたお写真はどれも幸せに溢れるものばかりで、その中に怒りの感情なんて一粒も有りませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1654070143078-Jxzml3YzqU.jpg?width=1200)
私はこの絵本に携わることでモデルになられた方々のこの笑顔を守れるように、そして絵本を読み育つ子供たちが多様性を当然のこととして取り入れ、自分自身を大切にし健やかに育つ事を心から願っております。
最後に
6月下旬から、絵本「かぞくです」の出版に向けてクラウドファンディングをする予定です。
情報は下記のSNSでも更新していきますので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
【絵本「かぞくです」アカウントまとめ】
Twitter @ehon_kazokudesu
Instagram @kazokudesu_ehon
Facebook 「絵本「かぞくです」制作プロジェクト」ページ
また、著者のAKITOさんはnoteでswissyamajapakoさんのブログのイラストも担当されています。
スイス生活を可愛くてあたたかいAKITOさんの絵とともにぜひお楽しみください!