“普通”の家族って?
絵本「かぞくです」の運営メンバーのゆきこです!
今回は私が運営メンバーとして参加する経緯をお話します。
”普通”の家族
よく出会ったばかりの同僚や知人に、「〇〇さんはどういう家庭で育ったんですか?」と聞くと、「いや~本当に普通の家族ですよ、共働きの父と母がいて、姉がいます。姉はつい数年前に優しそうな旦那さんと結婚して最近男の子が生まれたんですよ。普通でしょ?」みたいな返答をよく聞きます。
私の家族
それでは私の家族を紹介します。私は自営業の父と看護師の母の共働き両親を持ち、一つ上の兄がいます。当時共働きは大多数ではなかったのか、私はよく兄と二人で夏休みも冬休みも児童館に預けられていました。普段いるはずの他の子は恐らく旅行や家で親御さんと過ごしているのか、休み期間中の児童館は私と兄の貸し切り状態みたいな状態がよくあったので、寂しかった記憶もあります。
ただ、両親が一生懸命働いてくれたおかげで私は好きな習い事もでき、たまにお小遣いをもらい友達と遊ぶ中高時代を過ごし、私立大学に入学し短期の留学も経験しました。両親は私に大学卒業まで金銭的に負担をかけさせることは一切なく恵まれて過ごしました。大学生ではアルバイトを経験しましたがそれはすべて私の遊ぶお金に補填されました。
誤解していたこと
私は今まで自分の家族や自分自身を冒頭で述べたような“普通”だと思っていました。しかし、社会人になり東京に住むといろんな人やいろんな情報に触れる機会があります。
ある時、仕事の関係でLGBTQ+について勉強することになりました。それまではテレビでオネエタレントを見て、“女装または女っぽい仕草をした男性が男性を好きになる”みたいなゲイってそんな人だよね、と浅いイメージしかありませんでした。
そんな私なので、男性は女性を好きになるし、女性は男性を好きになるし、家族とはお父さん、お母さん、そしてその二人から生まれた子供。それ以外のケースは全くイメージもできないしそれ以外のケースに関心を持ったことがなかったかもしれません。
いざLGBTQ+のことを調べてみると、「えっ、女っぽい仕草をしない男性も男性を好きになるんだ…」とまずそこからかよ、とツッコまれてもしょうがないところから知っていきました。ふたりパパやトランス女性、レズビアンカップル等のYoutubeを見て、今まで私の周りに公言している人がいなかっただけで世の中に日常にたくさんいろんな人間がいて、家族がいるんだというのをどんどん知っていきました。
それと同時に、私が過去発言してきたことを恥ずかしくもなりました。例えば結婚していない妙齢の男性の同僚に対し「〇〇さんは彼女とかいるんですか?」とか、ボーイッシュな女友達に対し、「〇〇ちゃんはスカートとか履かないのー?」みたいな世間話をしているつもりでしたが私は勝手に男はこう、女はこう、家族はこう、と自分が感じてきた“普通”を押し付けてきたんだということに気づきました。(そもそも同僚に彼女いるの?とかセクハラでもある)
家族のかたちは無限にある
そんな時に制作者のひとりでもあるまどぅーさんとお話したときに、大人になってから勉強し始めるよりも、子どもの時から『性別や家族の形っていろんな形があるということ、大多数に当てはまるものが普通じゃない、』というのを知っていればいざ社会に出ても柔軟な考えを持つことができるんだということを知りました。
私が子供の時や学生の時は多様な性や家族の形を家庭で教わることも学校で教わることもなかった故に、私のような自分の思う“普通”を相手もそうであろうと思い込んでしまう人が多いのではと思います。
子供の時から多様な考えを
言語学習も子供の時からしておけば習得も早いし大人になってからも知識が消えることはないのと同じように、家族のいろんなかたちを知るのは子供の時に知るのが一番。それを可能にするのが絵本、というのは本当にいいアイディアだと思いました。また、絵本は親も読みます。子供と一緒に親も多様な家族を学ぶいいチャンスになります。
私自身、「かぞくです」が多くの人に手に渡り、むしろ柔軟な考えができる子供たちが知らない大人に対して「え、普通って何のことを言っているの?」と多様性を教えられる日が来ることを想像しています。
6月下旬から、絵本「かぞくです」の出版に向けてクラウドファンディングをする予定です。
情報は下記のSNSでも更新していきますので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
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