【ショートショートの神様に学ぶ】才能に頼らないクリエイティブの鍛え方
アイデアを出すことの重要性が高まるのはなぜ?
最近面白い記事を読みました。
西野亮廣さんがAIアートに言及している記事で、西野さん本人が絵を描く能力は必ずAIが人間よりうまくなると言い切っている記事です。
別のところでは、どういう絵を描くのかという指示や描いた絵の使い方が今後の鍵だという話もされています。
今後の社会の変化
アイデアが重要になるもう1つの理由として、仮想化の加速もあげられます。消費の舞台が仮想空間にシフトしていくと何が起こるのか?
西野さんの発言にあるように、「何を作るのか」「どう使うのか」といったアイデアや発想が重要視されるようになります。
クリエイティブクラスの登場
技術の発展により物理的な生産能力が向上したことで、これからは知的な生産能力が重要視される。
アイデアを創造することの重要性は僕たちの日常に迫ってきています。
落合さんの書籍でも紹介されていますが、既に「クリエイティブクラス」と呼ばれる”創造的専門性”を持った人々の総称まで登場しています。
アイデアの量がアイデアの質を生む?
先人の教え
すごく有名な書籍なので、誰もが一度は目にしたことがあるのではないかと思いますが、「アイデアを生むのは才能ではなく、いかに組み合わせを見つけられるかだよ」という教えですね。
そして、面白法人カヤックの柳澤さんは、とにかくアイデアの数を出すことを推奨しています。
アイデアとは、才能によるものではなく、むしろとにかく数を出せるかが結果に結びつくということだと解釈できます。
アイデアの作り方の整理
僕は、アイデアの作り方を大きく2種類に分けて考えています。
1.ゼロベースでアイデアを考える
2.すでにあるアイデアや情報を整理して、アイデアを考える
今回は、「1.まったくのゼロからアイデアを考える」を取り上げます。
ショートショートの神様、星新一の物語の作り方
出典を探せなかったのですが、以前、星新一さんのインタビュー動画を観たことがあります。
星さんは、紙切れに単語を書いていって箱の中に入れてシャッフルした後、数枚の紙切れを引いて書かれている単語の組み合わせで物語を考えていくそうです。
ゼロから物語を考えようと思うと、「そんなの才能無いと無理でしょ」と思いますが、引いた単語から何でも物語を作ってみなさいと言われたらなんとなくできそうな気がしてきますよね?
画像は僕の勝手な妄想ですが、このように引いた単語から、下にある物語を考えたんだろうなと思います。ちなみに、僕が一番好きなのは「おーい、でてこい」というショートショートです。
星新一さんのアイデア発想法を使ってみる
じゃあ、実際に僕たちがビジネスの場でこの発想法を使ってみるとどうなるでしょうか?
新しいビジネスアイデアを考えてみる
「食糧問題が騒がれているし、昆虫食は広がりそうだな」
「日本は人口が減る一方だから、無人化で営業できる方法かな」
と考えは進みそうですよね。
単語の重要性
ただ、先程のカードではいまいち飛躍的なアイデアが出てきづらいのではないかと思います。
次にこちらのカードではどうでしょうか?
「インプラント・・・、後から取り替えられたりする方法?」
「ミドリムシのように、ただの微生物だと思ってたものが食物やエネルギーになったりするよね」
「舞台を宇宙にしてみたら・・・」
単語次第で思いつくアイデアが大きく変わってくるというのが、僕の意見です。
アイデアの差はストックのセンスで決まる!
まとめです。
すごいアイデアを出していた人たちの多くは、とにかくたくさんのアイデアを出していた。
そして、アイデアは才能でひらめくものでなく、組み合わせで作るものである。
その方法として、星新一さんが行っていた、単語をストックしてシャッフルし、組み合わせでアイデアを考える方法が使えそう。
そこでは、ストックしている単語の質がアイデアの質につながる。
だから、上質なアウトプットのための上質なインプットを行おう!
というお話でした。