見出し画像

ただのメモ帳からObsidianへ

この記事は Obsidian Advent Calendar 2023 の 6日目 の記事です。


私は一次創作小説を書いています。絵と二次もたまに。
ごろごろしながら文字入力したいのでスマホでぽちぽちやってます。

今回はシンプルなメモアプリからObsidianへ移行していった軌跡を書いていきたいと思います。それではお聴きください。
「ありがとうObsidian」



メモアプリを探す

より使いやすいメモアプリを探して定期的にGoogleのPlayストアをのぞいています。ただ文字を羅列できればよいと思っていました。何もこだわりが無ければメールに書くのが最強ではないでしょうか。

Obsidianのレビューが高評価だったので試しにインストールしてみました。しかし設定項目の多さに ぐえー となって数ヶ月放置していました。

ある日、ふだん使っているメモ帳から他のアプリへ乗り換えようと思いGoogleドライブにメモのバックアップをとったんです。中身を確認しようとドライブを見に行ったら……メモがどこにもない。どうやらアプリ内でのみ閲覧、編集ができる仕様らしいです。私はバックアップとエクスポートを勘違いしていました。のちに泣きながら100件以上のメモを手作業でコピペするはめに。今では900ファイルまで爆発させたので、まあ100件なら、ねえ……。

そして新しいメモアプリの可能性を知るために、私は眠らせていたObsidianの封印を解くことにしました。

ネットで見かけた「自分専用のWikipediaを作る」というワードにピンときました。物語の設定とか必殺技とかまとめたページを作れるってことかな。

色々調べていたら、「デジタル・ガーデン」という概念に出逢いました。


庭師のようにノートを手入れする

頭の中で何かがカチッとはまる音がしました。

自分の庭!

そこから火がついて、ネットワーク思考やPKMなど色々と新しい言葉をインプットしました。

[[ダブルブラケット]]

基本的にフォルダとタグでメモを整理していたので、「メモをリンクさせる」という方法は新鮮でした。

メモとメモを [[リンク]] でつなげたとき、「新しいエリアへ行けるようになりました」と頭の中でポップアップが出ました。

あ、ゲームだこれ

と思いました。どこでもドアを自由に配置していく箱庭ゲームみたいな。

リンクとタグの違いがよくわからなくてChatGPT先生に聞いたりもしました。
とりあえず [[ ]] を使ってみたかったので文章中の「エモいキーワード」を囲ってみることに。
たとえば、

学園祭
どこから来てどこへ行くのか
天才か?
無念
機械仕掛け
師弟コンビ

などなど。これでエモWiki作るぞ。いつかどこかで何か書いたときにメモがつながって「カッとひらめく」ことを願います。ネタのネットワークを広げたい。

バックリンク、て便利ですね。「そういえばそんなこと書いたなあ~」って過去のメモを見返すのが楽しいです。がんばってメモ増やそ! って思う。

しかし、たくさんのキーワードをブラケティングしたはいいものの、今のところ白紙ファイルがばんばん増えるだけなので何かに活用できないかと考えてみました。

お題ガチャを作る

Dataviewプラグインを使えば三題噺などのお題ガチャとして利用可能なのでは!?
でもDataviewはランダム表示できないらしいんですよね。[[無念]]

調べてみたら Obsidian Query Language というものがあるようです。


こんなのただのメモ帳じゃできなかったぜ。

ページを切り替えて戻ってくると更新されてしまう泣

キーワードフォルダから1つ、保管庫全体から2つ拾ってもらいます。
そんなパッとアイデアひらめかないのでなんとなく眺めるだけだけど、ランダムで過去の振り返りをするには良いかな。

荒野を旅する

私の庭は荒野でした。
ひとつのメモに物語の設定や思いつきを雑多に突っ込んでいたので、1万字を超えるメモもありました。それで特に不便がなかったんです。

そのままメモどうしをリンクさせるのは今後ちょっと不便になるとわかり、2000字を超えるようなメモ群を500字くらいの小さ~い情報量に分割していくことにしました。1メモ1テーマを目標に。ちまちました作業のめんどくささといったら。
いやけっこう楽しいんですよね!

特に盛り上がった未完の長編Aは、
キャラ1人ずつ専用ページを作って見出しつけて関連ページにリンクさせて重要なセリフにハイライト入れてへへへカラフル~~
ってやってたら書いてるうちに色々なことを思いついて新しいメモがどんどん増えていきました。

他の作品B、Cなどは画面を装飾する気が起きなくて思いついたことをドカドカ並べてるだけなので、Aは貴重かもしれません。大事に育てよう。

これもふしぎなんですけど、
Aの設定メモをゴリゴリやってると自分が物語世界をあちこち歩いて旅をしているような気分になるんです。世界に没入している? 旅が面白かったからもう本文書かなくていいやと半分思う。いつか形になるといいな。

本文を書く楽しさと、もうひとつ、メモを作る楽しさを知りました。

CSSにもさわるようになったので見出しの色をグラデーションにしてみました。うちの子のテーマカラー、好きな絵具の色にしたらテンション上がりました。視覚的にたのちい。ありがとうフォーラムの人たち。

そうそう、ド便利なプラグインに「Bartender」というのがあります。
ファイルエクスプローラのファイルをドラッグ&ドロップして自由に並び替えできるんです。どうも挙動が不安定なので(残像があとを付いてくる笑)ここではリンクを張りませんが、気になる方は検索してみてください。
ベータ版なのでBRATを経由してインストールできます。


もしかして:うちの庭=個人サイト

作品をネットに上げるとき、人の目が気になってモチベーションが低い状態にありました。

庭を歩き回って雑草引っこ抜いて可能性のありそうな芽に水をやり……そうやって自分の内側に集中して「思考」という生きものの世話をしているうち、
Obsidianはオフライン個人サイトなのかもしれない、と思うようになりました。なんだか気持ちが軽くなったんです。オフラインだからいいねもフォロワーもないしね。私しかいない。よっしゃサイト充実させるぞ! って思う。

ただ、物語本文を書くときはスマホにシステムフォントとして入れたモトヤアポロを眺めたいので別アプリを使うかもしれません。試行錯誤が続きます。

D Notes(Android・PC)
これはただのメモ帳


今はだいぶ文章を書きやすくなりました。
フリーライティングも少しずつできるようになりました。よくわからないだらだらした文章がフォルダの隅っこにたまっていきます。今のところ見返すつもりがないので、いつの日かバックリンクか何かで呼びかけてほしい。
1ヶ月後、5年後に思い出したときちょいちょい手を入れるのが楽しみだな~。「あっ!」てひらめく瞬間の電気刺激がね、健康に良いんですよね。

先日、新しい日記アプリを探してPlayストアをさまよってきました。これはと思うものを見つけましたが、うーん書き出しできるけどUIがビミョー。
結局、日記のためにObsidianの保管庫をひとつ増やすことにしました。
創作用のデイリーノートとファイル名がかぶるのでテンプレートをちょっといじりました。「記2023-12-06」にしてあります。記は☆や😊でもいいかも。
色々書こう。

ありがとうObsidian


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集