溶解
愛の海
わたしが
滲み
溶けてゆく
しあわせ色に
染まる午後
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食事とちょっとした買い物に、久しぶりに街に出ました。
行く先々で、蜜を避けるための取り組みに出会います。レジ周りの透明なシールドや、間引かれた座席、出入り口の指定、並び位置の印など、各店舗ではさまざまな工夫がなされていました。
木陰にある屋外のテラス席で美味しいカレーを頂いた馴染みのお店では、テラス席の机は減りドリンクのグラスの背丈が半分くらいになっていました。
干しぶどうやラッキョなどのトッピングがお好みでサービスされていたのが、あらかじめカレーと同じ皿に添えられた福神漬けだけになっていたりという変更も見られました。
とはいえ、何とか工夫をしてお店を続けてくれていること。美味しい料理と心地よい場所を提供してくれることに、心底ありがたみを感じました。
ここに来るといつもいただく揚げなすがのったキーマカレー。以前よりもその味わいが深く豊かに感じられるのは、きっとわたしも変わったからでしょう。
風のながれる木陰の氣持ちよさも、味わいの深さに拍車をかけていました。
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表に出て隣のビルへ移る時。
日差しは滅法強いけれど、人々が行き交う通りは、風が運んでくる潤いと爽快さに満ちていていました。
こちらのビルでは、近く会う姪っ子の為に髪飾りを選びます。長い髪をいつも編み込んでひとつに結えている彼女には髪飾りがとてもよく映えるのです。
二つ目のお店で彼女に似合いそうなサーモンピンクの髪飾りを見つけました。
透明な樹脂の中に、サーモンピンクが渦巻いていて。飴玉みたいに可愛くて、ガラス細工のように涼しそう。これからの季節にぴったり!
氣にいるものに出会えた喜び。
似合うだろうな。
きっと喜んでくれるだろうな。
ささやかなしあわせが踊り出す。
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帰宅したら、満ち足りた幸せの中にわたしは溶け出してしまいました。
真砂さんのインディアンフルートを聴きながら。
もう、息をしているだけでいいんじゃないかな、と思うほどに。
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どんどん溶けて広がって、自分がなくなっていく感覚は、ただただしあわせです。
しかし、何かをなすならば意識を集中させて、ここから「えい!」と起き上がらなければならない。
愛の海はしあわせすぎて、なかなかそれが億劫になるのが玉に瑕(笑)。
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真砂秀朗さんのインディアンフルート。まろやかな響きと氣持ちよく飛翔する感触が素晴らしいです。最新のソロアルバム「みずけしき」、よろしければお試しください。リンクに飛ぶと試聴できます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます💖 スキやサポートにも心より感謝申し上げます。 ぜひ、また遊びに来てくださいね🦋✨