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鋳型

社会に好かれる
鋳型にハマろうと

もがいて
もがいて

息を潜めて
自分を隠して

いつの頃からだろう
ずっとそんな風に生きてきた

けれど
どんなに頑張っても
鋳型にハマれない
合格できない

あんまり苦しいから
この夏は
それをやめてみた

かわりに
一番やりたくなかったことに
えいやっと飛び込んだ

勢いあまって
深く深く沈んだところで
なつかしい鍵を拾った

子供の頃のわたしが開いた

ピアノが大好きで
自由に弾いて歌っていた

溢るる愛を
愛とも知らず
その両手の中で
わたしは
伸び伸びと息をしていた

自分を
だれかの作った鋳型に
ハメようだなんて

あれは

水のないところで
バタ足しているようなものだった

今は
この胸の泉から溢れる
愛の調べの中

地を蹴り
歌い踊りながら生きている
 
そして心から思う

合格できなくてありがとう

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「どうしても、そこにいけないのは、何かが間違っているという魂からのサインだったんだね!」

この夏の体験を分かち合って下さったお客様と、そんな風に笑いあった瞬間の。

しあわせな氣付きを、思いがけずこうして記す朝となりました。

写真は、先日訪れた箱根のとある店先のつわぶきです。綺麗だなと寄っていたら虫が飛び込んで来てくれました😆









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風の種
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