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音を聴くだけで覚醒する?聴覚を研ぎ澄まし能力が開花する
1.はじめに
音楽に国境はない。これはとてもすてきな言葉です。
民族音楽、民族楽器、「民族」という言葉が付いてはいますが、音楽には発祥地である、その民族しか理解ができないという制限は何一つ存在していません。
音楽という芸術は国境を越えてさまざまな人に感動を与えます。
ロック、ジャズ、クラシック、フォーク、サンバ…音楽のジャンルは数えきれないほど存在しますが、好みが違うだけで誰もが何らかの音を聞いて楽しんでいます。
言葉には魂が宿っており、これを「言霊」といいます。
それと同様、音にも魂が宿り、これを「音霊」といいます。
ハイテンポな音楽を聴いてテンションが上がったり、スローな音楽を聴いて心を静めたり、音で心を動かすことができるのは、音に魂が宿っている証拠なのです。
さて、みなさんは音の瞑想である「音霊法」をご存知でしょうか?
音霊法は古神道の秘儀で、ただ音を聴くだけの簡単な瞑想法なのですが、さまざまな良い効果があるといわれています。
それはいったいどのような瞑想法なのでしょうか?
今回は、古神道の秘儀、音霊法についてご紹介します。
2.音霊法とは?
音霊法は明治時代に古神道の大家である、本田親徳さんの弟子、佐曾利清さんが開発しました。ただ目を閉じて姿勢を正し、流れる音を聴くだけで精神の状態が安定し、体調も整うという少し信じ難い瞑想法です。
集中力は要しますが、特別なマントラを唱える必要もなくとても簡単に取り組むことができます。
明治から大正にかけて音霊法が大変流行した時期があり、音霊法を行ったことで病気をも治癒し、悩みごとを解消し、願望成就、そして、多くの人が霊的な能力を開花させ覚醒に至ったそうです。
あまりにも簡単過ぎるワークですので拍子抜けしてしまいそうですが、五感の中でも聴覚という感覚を研ぎ澄ますことによって、自分自身でも認識できないような能力が開花されるのかもしれません。
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3.音霊法のやり方
では、音を聴くだけの音霊法について、詳しいやり方と注意点をご説明します。
まず、目を閉じて姿勢は背筋を伸ばして座るだけです。
正座やあぐらをかくのもいいですし、椅子に座っても構いません。
寝そべった状態でも良いとされていますが、目を閉じて行う瞑想のため眠ってしまうかもしれませんので、座って行うことをお勧めします。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82939357/picture_pc_2cb2bd7cd5305df96c79f9a6d168e854.jpg?width=1200)
手の置き方に注意点があります。
男性は左手の親指をおへそに当て、右手の親指は左手の親指と人差し指の間の付け根に当て、自然な状態でお腹の上に両手を重ねて置きます。
(右手を上にして重ねた状態)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82939410/picture_pc_d14a88cfbb2936e0ed95855836950d49.jpg?width=1200)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82939421/picture_pc_454106e473b154f5a7837b774b9361d7.jpg?width=1200)
女性はこの逆になり、左手を上にして重ねた状態になります。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82939432/picture_pc_c9bb3e34be81b481b38c436df35cb13f.jpg?width=1200)
呼吸法は特に決まりごとはありません。
そして、聴く音は歌や楽器のような音楽ではなく、川のせせらぎや波の音、風の音(滝・雨・鳥)といった自然音を聴きます。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82939444/picture_pc_a0edc00df333b203f4c6d59b5dfd9d02.jpg?width=1200)
音霊法で勧められている音は、時計の秒針の音です。
宇宙には時間という概念がないといわれていますが、地球には時間が存在します。
時計の秒針音は時間が流れる音ですので、その音に共鳴することで精神が安定します。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82939461/picture_pc_93037462cd62cf19bfad2d23c39e302c.jpg?width=1200)
この状態でまずは5分を目標に、音に集中してみましょう。
慣れない段階ではすぐに雑念が入るかと思います。
雑念が入るのは当然のことですので、気がそれてしまったと感じたら、また、音に集中しましょう。
思考が邪魔をして集中できないとしても、上手くできない自分自身のことを責めないで下さい。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82939480/picture_pc_40ee8e3b274ab0030bdb2ec717131de3.jpg?width=1200)
ただ、リラックスして音を聴くだけでいいのです。
慣れてきましたら15分、そして30分、60分と延長し、一日2~3回までは取り組んでもよいとされています。
4.音霊法の効果
では、音霊法を行うことによってどのような効果が期待できるのでしょうか?
ただ音を聴くだけの感覚に慣れてくると、一瞬で変性意識状態(トランス状態)に入ることができるようになります。
日常生活に中で望まないできごとが起きて動揺し、怒りや悲しみといった感情に振り回されそうになった時には、音霊法で得た音を聴くだけという感覚を思い出し、一瞬で心を落ち着かせることができます。
人間は感情がある生き物ですので、さまざまな感情が湧き起ることは当然ですが、感情に振り回され、過度なストレスを感じ続けることは心に大きな負担を与えてしまいます。
このような場合に音霊法の技法はとても有効です。
そして、心の曇りが晴れることで、魂の浄化にも繋がります。
また、音霊法を行うことによって集中力が身につき霊能力が開花する人もいるそうです。
そして、健康面では自律神経やホルモンのバランスが整う。
また、心機能が安定することで、体調が改善されるそうです。
肉体的にも精神的にも、音霊法は簡単でメリットがたくさんある瞑想法なのです。
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5.まとめ
いかがでしたか?ただ音を聴く…。
雑念が出てきても、音を聴くことをやめずに続ける。
それだけで元気になる簡単な健康法です。
30~40分程度できるようになると音霊法が身に付いたといえるそうです。
また、根気よく続けることで思わぬ才能が開花するかもしれません。
一度試してみてはいかがでしょうか?