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“自分の境遇に悩んでいる人は、誰か同じ悩みをもつ人に共感することで楽になりたい、強くなりたい”のかもしれない。
目に見えなくて、
どこにあるかもわからなくて、
自分でもどうしようもない場所についた傷の治し方を考えた。
まったく痛まない日もあれば、うずくまりたいほど痛い日もある。
痛みに振り回されて、うまくいっていたことまで駄目になる。
唯一の救いは、そんな人は結構いるということだ。
口にも態度にも出さないだけで、吹きさらしのまま雨も風も日照りも身に受けて、それでもまだしばらくは大丈夫だろうと、確証もなくぼんやりと自分を励まして生きている、そんな人があちこちにひそんでいると思う。
(流浪の月)