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Photo by
inagakijunya
社会人1年目、目についた言葉。
あせらない あせらない
きみの歩く道が
人には みちくさに見えたとしても
あせらない あせらない
水たまりに映った空が
あんなに きれいじゃないか
社会に出たばかりの頃
思うように動けない、周りからの期待に応えられない自分に嫌気がさしていた。
仕事終わり。このまま家に帰っても気持ちは晴れないからと、買い物や書店に行っていた。
そこで、表紙が空の写真だっただろうか…。ふと目にとまった詩集を手に取った。
パラパラとページをめくっていたら、この言葉があった。
うまくいかなくて悩んだり、
間違ったことをして落ち込んだり、
周りの目や態度に萎縮したり傷ついたり。
今は無駄にしか見えないこの経験が、
いつか何かの役に立つかもしれない。
だからいいじゃないか、こんな時があったって。そう思えた。