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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extra」No.6


前回のお話 ↓



俺は大学卒業後、技術系の会社に新卒として入社した。

自分の専攻とは異なる分野だが、一から勉強し直そうと意気込んでいた。

ところが、配属先の上司である部長からいきなり厳しい叱責を受ける。

「お前、全然役にたってないな」

そう罵る部長の態度に、俺は戸惑う。

自分に非があるとは思えなかったが、上司である以上、黙って我慢するしかない。

その後も部長からのパワハラはエスカレートしていく。

朝礼で小馬鹿にされたり、些細なミスを連呼されたりと、俺の自尊心は日増しに損なわれていった。

疲弊しきった表情を隠そうとしても、部長に「今日も眠そうだな」とあざ笑われる有様だ。

このまま我慢していて本当に大丈夫なのか。

俺は退職を考え始める。

それでも大学まで出してくれた両親への義務感から、俺はなんとか踏ん張ろうとする。

しかしある日、部長が俺の大事なUSBメモリを勝手に持ち去ってしまう。

そのUSBメモリには俺が大学生の頃から書き溜めていた小説のデータが入っていた。

取り返そうと交渉しても、部長は

「俺のの机の中から勝手に持っていったんだろう」

と決めつけて返そうとしない。

俺の我慢の限界を超えたその日、退職届を提出した。

人生で最もつらい半年間だった。

毎日が地獄のようで仕事に行くのが苦痛だった。

でも我慢し続けていれば、いずれは報われると信じていた。

その期待を裏切られ、絶望的だった。

それでも明日への希望を失わないよう努力するしかない。

俺はこれからの人生をよりよいものにしていけると信じている。

退職後はしばらく休養に努め、次のステップを見極めたい。

俺はハロワに通いながらコンビニのバイトを始めた。

しかし、ここでもトラブルに巻き込まれたのだ。

先輩が商品の発注するとき、間違えて0を1つ多くしてしまったらしい。

店舗には同じ商品、それも日持ちしない商品が100近くも届いた。

だがその先輩はあろうことか、自分のせいじゃないと言った。

そう、全部俺になすりつけてきたのだ。

俺も勿論反論したが、それが余計に話をこじらせた。

結果、何も悪くない俺が解雇されることになったのだ。

それからというもの、働く気も失せ、ずっとニート生活を送っている。

世間からの目、親からの目、俺に向けられる目は人生の落伍者を見る目だった。


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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extara」No.7 へ続く…

続きは ↓

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