泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extra」No.6
✨ 前回のお話 ↓ ✨
俺は大学卒業後、技術系の会社に新卒として入社した。
自分の専攻とは異なる分野だが、一から勉強し直そうと意気込んでいた。
ところが、配属先の上司である部長からいきなり厳しい叱責を受ける。
「お前、全然役にたってないな」
そう罵る部長の態度に、俺は戸惑う。
自分に非があるとは思えなかったが、上司である以上、黙って我慢するしかない。
その後も部長からのパワハラはエスカレートしていく。
朝礼で小馬鹿にされたり、些細なミスを連呼されたりと、俺の自尊心は日増しに損なわれていった。
疲弊しきった表情を隠そうとしても、部長に「今日も眠そうだな」とあざ笑われる有様だ。
このまま我慢していて本当に大丈夫なのか。
俺は退職を考え始める。
それでも大学まで出してくれた両親への義務感から、俺はなんとか踏ん張ろうとする。
しかしある日、部長が俺の大事なUSBメモリを勝手に持ち去ってしまう。
そのUSBメモリには俺が大学生の頃から書き溜めていた小説のデータが入っていた。
取り返そうと交渉しても、部長は
「俺のの机の中から勝手に持っていったんだろう」
と決めつけて返そうとしない。
俺の我慢の限界を超えたその日、退職届を提出した。
人生で最もつらい半年間だった。
毎日が地獄のようで仕事に行くのが苦痛だった。
でも我慢し続けていれば、いずれは報われると信じていた。
その期待を裏切られ、絶望的だった。
それでも明日への希望を失わないよう努力するしかない。
俺はこれからの人生をよりよいものにしていけると信じている。
退職後はしばらく休養に努め、次のステップを見極めたい。
俺はハロワに通いながらコンビニのバイトを始めた。
しかし、ここでもトラブルに巻き込まれたのだ。
先輩が商品の発注するとき、間違えて0を1つ多くしてしまったらしい。
店舗には同じ商品、それも日持ちしない商品が100近くも届いた。
だがその先輩はあろうことか、自分のせいじゃないと言った。
そう、全部俺になすりつけてきたのだ。
俺も勿論反論したが、それが余計に話をこじらせた。
結果、何も悪くない俺が解雇されることになったのだ。
それからというもの、働く気も失せ、ずっとニート生活を送っている。
世間からの目、親からの目、俺に向けられる目は人生の落伍者を見る目だった。
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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extara」No.7 へ続く…
✨ 続きは ↓✨
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