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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extra」No.14


前回のお話 ↓


20時半を過ぎた頃、アヤがログインしたことを知らせる通知が届く。

よし、今日こそ。

俺は結局返しそびれた『真実のハート』を装備にセットした。

すると前回と同じように、リアルの俺の体がじんわりと温かくなった。

まだ効果があるようだ。

俺はマップでアヤが居る場所を確認し、そこへ駆けつけた。

「アヤ!」

「あ、リン!」

笑顔で手を振るアヤ。俺もそれに応えるかのように手を振る。

そしてアヤが俺の方へ駆け寄ってきた。

「もう体調大丈夫?今日はいっぱい遊べるかな?」

アヤがそんなことを言ってくるが、今日の俺にはやるべきことがある。

「今日は、アヤに話さないといけないことがあるんだ」

その言葉にアヤは少し怪訝そうな表情になる。

「話したいこと...?」

「とりあえず、あまり人に聞かれたくないし、街のはずれにある教会にでも行こう」

「うん、いいけど...」

俺の話したいことという言葉に、アヤが不安になっているのがわかる。

でも、その不安は現実のものとなるかもしれない。

それでも、俺はこれ以上彼女を騙すことができない。

教会に着き、扉を開けて中に入る。

ステンドグラスを通した光がとても綺麗だ。

そして、幸いなことに誰もない。

イベント事があると賑わう場所だが、今はイベント期間中ではない。

人が来ることはまずないだろう。

俺とアヤは長椅子に並んで腰を下ろした。

「それで話したいことってなに...?」

それがトリガーワードとなった。

『真実のハート』の力が発動したのだ。


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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extara」No.15 最終話 へ続く…

続きは ↓


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冥王かぜ@心理Webライター
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