アニポケ新無印 マスターズエイト後

シロナ戦後


「サトシ」と呼びかけるが、何と言葉をかければ良いかわからないゴウ。そんな様子を見抜いたかのように「ごめんゴウ。負けちゃった。でもすげぇ楽しい勝負だったぜ!」とサトシはコウに笑いかける。

ゴウはサトシが無理して笑顔でいることがわかっていた。だから微笑み返すだけとなってしまった。

「応援ありがとうな!」とサトシが言ったあと、サトシは手持ちのポケモンを全員出した。「みんなもお疲れ様。良くがんばったな!」とマスターズトーナメントで使用したポケモンたちを労った。

その後、サトシとゴウは食事をするために近くのレストランへ。サトシもゴウも口を開くことは無かった。

食事後、ゴウのスマホに(プロジェクトミュウに関する連絡)が届いた。

「サトシ悪い。俺、プロジェクトミュウの招集がかかったから今すぐ行かないと。」とゴウはプロジェクトミュウの詳細をサトシに伝える。

「頑張って来いよゴウ!絶対ミュウに会ってこいよ!」とサトシは元気にゴウを奨励し、グータッチをかわして別れた。

「…頑張ってこいよ。ゴウ」ゴウに聞こえない程度のボリュームでもう一度ゴウにエールを送った。

ゴウと別れたサトシはホテルに戻った。

今まで戦ったライバルや、特訓に協力してくれたシンジやシトロン、アローラの皆、研究所のポケモン達の顔を思い浮かべる。悔しさと同時に燃え尽きた感覚に襲われているとき、「ピカピ、ピカ!」とピカチュウは言った。

「ピカチュウ…」サトシはピカチュウを一撫でし、布団に入った。


#SF小説が好き

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