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【ゲームBGM】グランツーリスモ4のメニューBGMと原曲を聴く
皆さんは『グランツーリスモ4』という作品はご存じだろうか?
PS2にて発売されたグランツーリスモシリーズ4作目(細かく言えば違うが)(以下GT4)で総売り上げは、全世界で1160万本を売り上げた大ヒット作品だ。
『レースゲーム』ではなく『ドライビングシミュレーター』として売り出されているGTシリーズ。リアルな挙動、ゲームではなかなかお目にかかれない、軽自動車や乗用車の収録、そして実名サーキットが多く収録された4作目は、発売から15年以上経った今でも、名高い作品である。
当時小学生だった僕は、アルトワークスを魔改造してインプレッサと張り合ったり、富士スピードウェー90sのシケインの芝生を突っ込んでSCしたりと散々な遊びをしてきたのだが、初めて遊んだレースゲームがこのGT4である。クリアパーセンテージは別にして、それなりに遊び、攻略本も買って貰ったり、このゲームをきっかけにモーターショーなど連れて行って貰った事もあった。(最近だとオートメッセも)
実際プレイして、実況しながら魅力を伝えたい気もするが、もうYouTubeにはそういう動画も沢山上がっているし、なんせ腕前も微妙なので、今回はそんなGT4の魅力を、全く新しいベクトルから話そうと思った。
メニューBGMについて
あまりにも独特すぎるベクトルではあるが、今回はGT4のメニューBGMについて解説していこうと思う。まぁ音楽やってますしね。
「メニューBGM!?GTと言えば『Moon Over the Castle』でしょ!!」という声もあるかもしれない。確かに代表的な名曲だ。
でも僕にとってあの曲は『何かを成し遂げた時に食べる高級寿司』みたいな印象があって、良い曲なんですけど、普段聴くにはちょっと気合が要るといった印象である。
そんな丁度良いGT4のメニューBGM、一言でいえば「素晴らしい」に尽きる。今でも作業中や寝る前、電車に乗ってる時でも口ずさんだりすることがあります。
そしてなんといっても魅力は『過去作の楽曲がアレンジされている』点である。過去作から順当にプレイした人も、4でトキメいて過去作をプレイする人もウキウキすること間違いなしだろう。
そんな楽曲を元ネタと比較しつつ、一曲ずつ紹介していきたいと思います。
GT Mode 01 (Hypnosis)
(原曲)First Attack
PS2のGT4を起動するとまず流れるBGM。原曲はGT3のゼロヨンや最高速度をアタックするモードのロビーミュージック。
原曲のスピーディーな雰囲気とは裏腹に、GT4ではメニューBGMに相応しい落ち着いた雰囲気となっている。
個人的にはどっしり構えてくる雰囲気が大好きです。
GT Mode 02 (The Motorious Zone)
(原曲)Data Transfer/Save & Load Game
原曲はエレピから入ってくるファンキーなバンドミュージックであるが、GT4では落ち着いてビブラフォンがメインとなっている。
途中のビブラフォンのソロも良い感じ。後半は変調し、その後ループの始点に戻る。
GT Mode 03 (The Drift Of Air)
(原曲)ディーラー(日産) (The Drift Of Air)
原曲は、当時の日産のラインナップを彷彿させる軽快なトラック。実際トラックの長さはディーラーの音楽の中で最長であった。(ピアノソロ+リードソロに関しては24小節+32小節!)
そしてGT4ではスカイラインセダンや落ち着いた雰囲気のプリメーラやキューブなどが登場した世代。こちらもメニュー用に落ち着いた雰囲気に。
GT Mode 04 (An Old Bassman)
(原曲)License Center
渋い、渋すぎる。それもその筈、この楽曲はタイトル通り≪ベース≫をメインにした楽曲だ。
当時小学生だったので、あまり思い入れはなかったのですが、今こうして記事を書きながら聴いてみると、凄くメニュー画面の雰囲気とマッチしてるなぁと思いました。
良くこの曲で当時ディーラーの車見ながら寝落ちしたなぁ。
GT Mode 05 (Mr. 4WD)
(原曲)ディーラー(スバル) (Mr. 4WD)
僕が一番好きなのはGT Mode 05のMr.4WDのアレンジだ。原曲は優しくもPS1時代を思い出す、ブラスリードが効いたファンキーな作品に仕上がっている。
一方GT4は原曲を更に大人っぽい雰囲気にし、今の音に落とし込みつつアレンジしたといった印象。
原曲には無いパートフレーズや、コーラスが効いた切れ味のあるキーボードバッキングなど、正統に進化したなと思わせてくれるアレンジ。
ループの継ぎ目に8小節のコンガソロがあるのもポイント。今でも楽曲を制作する際のリファレンスとして取り入れる事のある曲だ。
総評
今回記事を書きながら、原曲とGT4を比較して思ったことは「やっぱりセンスあるなぁ」と思った所である。
経験上、完成された名曲をリアレンジして、別解を出すのは難しい事である。しかし、どの曲もGT4に合った、落ち着いた雰囲気に仕上げており、結果、僕の胸にグサっと刺さったのである。
「そんなに落ち着かせる理由がどこにあるのか?」と疑問に思った方もいるだろう。
GT1~3までは黒基調+カラーのエッジの効いた作風に対し、GT4は白を基調とした高級感あふれる作風に仕上がっている。なので楽曲も、今までの物よりかは『リッチ』にしなくてはならないのだ。
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モータースポーツ感を前面に出した力強いデザイン。
このデザインのお陰でノリの良い音楽との相性がバッチリになる。
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白を基調とした落ち着いたデザインに。
このメニュー画面をより引き立てる楽曲が必要だった。
因みにGT4以降の作品も高級感あるメニューとなっている。結果エキサイティングなレースとメリハリがついて良かったのかもしれない。
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黒基調ではあるが全体的に文字が小さくなっている。
拡大ボタンも搭載されるレベル。
BGMもジャズフュージョンがメイン。
他にも語りたいGT4の音楽の魅力はあるのだが、今回はこの辺りにしておこうと思います。無限に出てきそうですし…。
今日気づいたんですけどGT4のサブスク出てました。レースBGMの8曲までか…中途半端(^-^;
権利上難しいんですかね。
ではまた!
↓CD売ってます。ゲーム好きな人には刺さるかも。