ODAGAWA SHION

作曲家、編曲家、小説家、BAR MagaYuraバーテンダーです。エレクトロユニット「ラグナセカ」ソロ「ODAGAWA SHION」やってます。 ゲームミュージックを基にしたVGMを作っており、楽曲制作のお仕事もしております。大喜利大会でも活躍しております。何卒〜。

ODAGAWA SHION

作曲家、編曲家、小説家、BAR MagaYuraバーテンダーです。エレクトロユニット「ラグナセカ」ソロ「ODAGAWA SHION」やってます。 ゲームミュージックを基にしたVGMを作っており、楽曲制作のお仕事もしております。大喜利大会でも活躍しております。何卒〜。

マガジン

  • 小田川クソ小説

    小田川クソ小説をまとめたマガジンです。50話目指して頑張ってます。何卒よろしくお願い致します。

最近の記事

小田川クソ小説 第16話 「カンフー」

中学の職業体験の授業で、長年地元で営みを続けている中華料理屋に行く事になった。 「あらケンちゃん、大きくなったなぁ」 そう言って店主は迎えてくれた。小さな頃から通っているので顔見知りであったし、こちらとしてもやり甲斐があった。 早速エプロンを貰い、ホールの手伝いをした。 慣れてきてキビキビ働く姿を見て店主は感心していた。 その時、職業体験をサボって様子を見に来たヤンキー5,6人が店に入ってきた。繁盛していたので、順番待ちの用紙に名前を書いて待ってもらった。 そしたら名前

    • 小田川クソ小説 第15話 「ワッキーミルク」

      小学生の名誉ある称号の一つ…"牛乳王" それに輝いた者は何をしても許されるという特権を持つ…。 先日、隣のクラスの康太君が牛乳を12本飲んだという話を聞いて、僕はブチギレました。 僕は6年生だ。1~5年生の教室に乗り込み、配膳していた牛乳をガチパクリ飲みし、148本飲みました。 康太をシバキ回し、新王者になり高笑いをしていたら、厨房のおばちゃんが大声で 「皆さん!今すぐ飲むのを辞めてください!!」と叫んだ。 「実は発注ミスで…牛乳では無くて牛の精液なんです!」 ヴァ

      • 小田川クソ小説 第13話「目押し」

        ボコォォォォォォォォオオオオオ!!!! 「えぇ…」 病院で危篤の息子を父が殴った。医者はドン引きしていた。 「……平成22年、2月22日、22時22分21秒、ご臨終です」 「惜しい!!!!」 母は叫んだ。 ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

        • 小田川クソ小説 第14話 「化物」

           駅のフライヤーで見たアートギャラリーに行くと、架空の街並みを作り、ジオラマで表現する女性アーティスト、tomokoさんに出会った。  彼女は架空のリアルな街並みを忠実に再現し、多くの人だかりが出来ていた。僕は可愛らしい彼女に速攻話に行った。気持ちよくなって9時間も話し込んだ。僕は満足して帰った。  家に帰ると、tomokoさんがどうしたらもっと売れるかと考えた結果、僕がARで動かすラジコン。”マリオカートホーム”を操作して、ジオラマをもっと盛り上げてあげる事にした。  

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        • 小田川クソ小説
          16本

        記事

          定食II 元祖VS本家 本番向けて

           定食まで残り一週間となり、いよいよ重い腰を上げ、小田川2022年度定食総決算を迎える事となった。  今年も1,500人のODAGAWA SHIONファンに支えられ、定食の歴史を継続できる事が出来た。  そして今年も12/22に尼崎toraにて『定食II 元祖VS本家』を開催する事が決まりました。  定食の歴史を振り返ると長く、11年前に伝説の一日を作る"小田川会”を中学時代の友達と発足し、人生の走馬灯に必ず出現するような有意義な日を送り、その一日に出た名言を毎年綴る活

          定食II 元祖VS本家 本番向けて

          小田川クソ小説 第12話 「ピアノ」

          部屋の窓から広がる日差し。秋の涼しさもあり、今日もぐっすりと眠る事が出来た。 前に勤めていた会社がかなり陰湿で、モラハラを喰らい会社を辞めて、田舎の実家の空部屋で半年間のびのびと暮らしてきた。心身ともにすっかり元気なのだが、自分自身、もう社会人は不向きなのではないかという不安もあり、なかなか行動に移せなかった。 父や母からの『ゆっくりで良いから』という声に助けられてはいるが、自分自身も焦りがあり、逆にそちらがフラストレーションになっている現状だ。『焦り』というのは大変良く

          小田川クソ小説 第12話 「ピアノ」

          小田川クソ小説 第11話 「二兎追うものは一兎も得ず」

           高校に進学したが、学校に全く馴染めず、2ヶ月目で引きこもってしまった息子がいる。  何度も部屋に説得しに行ったが、取り合ってもらえず、しまいには扉にカギを掛けられるようになってしまった。あんなに可愛かった息子が、今では私を煙たがってしまっている。その日から私は悲しくて悲しくて、常に毎日涙を流すようになってしまいました。  このままでは退学になってしまう。困った私はSNSで息子の現状と私の気持ちを吐露しました。  するとその事が反響を呼び、多くのエールのメッセージが届く

          小田川クソ小説 第11話 「二兎追うものは一兎も得ず」

          ODAGAWA SHION『1999』先行販売開始

          1999  1999…今思えば色々強くなれた年だったかもしれないが、大きな挫折と大きな不安に苛まれた年であった。  1998の勢いを大事にしつつ、更なる大躍進を目指した私ですが、ここで自分自身に初めて異変が起きてしまいました。いつもよくある燃え尽き…というよりかは何かが変でした。車で例えるとわかりやすいと思いますが、いつもの燃えつきを『ガソリン切れ』と表現するのであれば、今回は『オイル切れ』に近かった。  パワーステアリングが効かず、ハンドルを右にも、左にも切れず、唯々

          ODAGAWA SHION『1999』先行販売開始

          小田川クソ小説 第10話 「中央アシエヤエティ共産主義国」

           ネットの掲示板で知り合ったメンバーとバンドを組む事になった。 各々自己紹介を終え、ボーカルの土田が 「おっしゃあ!!みんなでメジャー目指して頑張るぞ!!よろちくB!!」 と大声で宣言したが、 初対面だし、 『なんだこいつ』 と言って角を立たせても仕方がないので、 適当に合わせた。  持ち前のキャラクターで、土田がリーダーとなった。TwitterのDMで届いたライブハウスの店長と仲良くなり、ノルマ28枚バック無しのライブに週3で誘われるようになった。  メンバーは全

          小田川クソ小説 第10話 「中央アシエヤエティ共産主義国」

          小田川クソ小説 第9話 「JUMP」

          厨房に金具の音が延々と響き続く。僕は、この幼い頃からある、商店街の中華料理屋『野澤飯店』で働いて3年、時給650円で頑張っている。 少し安いが、のろまで鈍臭い理由でバイト先を何回も辞めた僕を、大事に雇ってくれる優しい店長だ。そんな店長がある日、僕にこう言った。 「俺なぁ、3ヶ月後の地方のスキージャンプ大会に出よう思ってんねん。」 急に何を言い出すのかと思った。 「そうなんですか?ジャンプ出来るんですか?」 僕は聞いた。 「俺が23か24の時やったかなぁ。一時期ハマっ

          小田川クソ小説 第9話 「JUMP」

          小田川クソ小説 第8話 「カヤック」

           高校の林間学習でカヤック体験をする事になった。子供の頃に、お父さんに乗せて貰った事があるので、僕は凄く楽しみだった。 班決めの際、クラスのトップ陽キャが 「俺と一緒にカヤックを転覆させようぜ!!」と提案し、 「良く言った!!お前は最高の友達だな!!」と周りは賞賛の声をあげたが、僕はそんな悪ふざけをせずに普通に乗りたかったので「あいつら、マジ気分悪いよな」と隣の女子に言ったが無視されました。 心の中で『あの班は嫌だ…嫌だ』と念じたが、大体そういう時の願望は叶わない。結果

          小田川クソ小説 第8話 「カヤック」

          過去最多出場!昼に買ったCDでサンプリングをし、夜に披露するイベント『Extream Remix 05』総評

           前回から1ヶ月ペースで定期開催となった『Extream Remix』シリーズの第5回目が無事終了しました。  今回は6名という過去最多出場という事もあって、代理主催の僕はかなり緊張したが、今回もライブでアクセントになるような迷曲を作れる事の嬉しさの方もアリ、ギリギリ楽しみが勝っていた感じです。  当初は僕とU-Kohさんとratiffさんの3名での開催の予定だったのですが、U-Kohさんから話を聞いた、相方のzeneさんが参加しますというDMを頂き承諾。  それと追加

          過去最多出場!昼に買ったCDでサンプリングをし、夜に披露するイベント『Extream Remix 05』総評

          小田川クソ小説 第7話 「ゴーカート」

           日曜日、久々に家族水入らずで遊園地に息子を連れて行った。7歳になったユウは遊園地のゴーカートに夢中になり、何回もループして乗っていた。  一通り、アトラクションに乗り、最後に観覧車に乗って帰ろうとした時も「まま、車にまた乗りたいなぁ」と言って泣きの一回でゴーカートに乗っていた。  よっぽど楽しかったのだろう。帰ろうとしても「まだ乗る!」「あれ欲しい」と言って持ち場を離れようとしなかった。  「…あなたどうしましょ。言う事聞かないの」と妻が言った。  僕は少し考えたが、

          小田川クソ小説 第7話 「ゴーカート」

          僕が大人のフリをして聴いている曲集 ①

           バーカウンターで仕事をしている時に、いつも音楽をApple musicで流しながらフライヤーを作ったり、お客さんと会話したりしている。  最初の頃は自分のステーションを流しまくっていたのですが、それもワンパターンになりつつあるので、最近は機能の『見つける』から色んな楽曲を流すようにしている。  クラブでは輪郭がハッキリとしたハウスやテクノを好んで聴くので、ちょっと前まではループ系の曲を流しながら仕事をしていたのですが、イマイチマッチしなかった上、ループ曲特有の眠気が襲っ

          僕が大人のフリをして聴いている曲集 ①

          【ゲームBGM】初代pop'n musicの楽曲を聴く

           みなさん『pop'n music』というゲームはご存じだろうか?  KONAMIの代表する音楽ゲームのシリーズで、上から降ってくるポップ君を音楽に合わせて9つのカラフルなボタンで叩くゲームだ。  ゲームセンターに足を踏み入れたことがある人なら一度は見た事があると思う。  当時中学生だった僕は、友達の家で家庭用のポップンをやらせてもらい、キャラクターの魅力や音楽の素晴らしさにどっぷりハマり、中学時代をほぼこのゲームに注力したのは今や良い思い出である。  当時現行機種だ

          【ゲームBGM】初代pop'n musicの楽曲を聴く

          【ゲームBGM】グランツーリスモ4のメニューBGMと原曲を聴く

           皆さんは『グランツーリスモ4』という作品はご存じだろうか?  PS2にて発売されたグランツーリスモシリーズ4作目(細かく言えば違うが)(以下GT4)で総売り上げは、全世界で1160万本を売り上げた大ヒット作品だ。  『レースゲーム』ではなく『ドライビングシミュレーター』として売り出されているGTシリーズ。リアルな挙動、ゲームではなかなかお目にかかれない、軽自動車や乗用車の収録、そして実名サーキットが多く収録された4作目は、発売から15年以上経った今でも、名高い作品である

          【ゲームBGM】グランツーリスモ4のメニューBGMと原曲を聴く