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F1の2023年シーズン感想
2023年のF1シーズンが終了しました。可愛げのないほどレッドブルが強かった印象しかなかったシーズンでしたが、個人的に気になったところをピックアップしていきたいと思います。
エンジン以外の部分で差が出たのか
F1をフォローしている人は、ご存知の通りだと思いますがとにかくレッドブルが速かった。コンストラクターズポイントは860ポイントで、2位のメルセデスの409ポイントの倍以上差をつけての堂々1位。結果だけを見れば、レッドブルかそれ以外といった形になりました。
一方、レッドブルが速かったのかというとどちらかというとフェルスタッペンが速かったいうべきなのかもしれません。
というのも、同じレッドブルドライバーのドライバーズポイント比較にすると、フェルスタッペンが575ポイントに対し、セルジオ・ペレスは285ポイントと、これも倍以上の差をつけています。
ここでまず気になったのが、同じエンジンを積んでいるアルファタウリとの差です。
今年のアルファタウリは、同じエンジンを積んでいるとは思えないくらい苦戦し、コンストラクターズでは最終的に8位になっています。
ちなみに、今年のコンストラクターズの順位は、2位にメルセデス、3位フェラーリ、4位マクラーレン、5位アストン・マーティンで、4位、5位は、メルセデスのエンジンを積んでいます。
もちろん、マクラーレンはエンジンを自前で作っていないとはいえ、中盤チームでは強豪で、エンジンだけでは車の性能は語れませんが、今後の課題が明確化されたのではないでしょうか。
同じレッドブルチーム内でも、フェルスタッペンとペレスの差も先のドライバーズポイントに表れている通り、大きかったように思います。
こちらは、同じマシンを使用しているのに、なぜここまで差が出てしまうのかというところだと思います。そもそもマックス・フェルスタッペンが人智を超えた速さを持っていると言ってしまうとそれまでなのですが、ベレスは出来のいいレースと悪いレースの差が激しかった印象です。
4戦目のアゼルバイジャンまでは、ペレスも2回1位を取るなど「今年はフェルスタッペンを脅かすのか?」と思わせるようなスタートダッシュを見せましたが、6戦目のモナコでは16位になってみたり、通してみると2戦リタイヤがあったりと、セカンドドライバーとしてコンスタントに表彰台に上がるという感じではありませんでした。
ただ、昨年も同じように2戦リタイヤしているし、昨年は305のドライバーズポイントに対し、今年は285なので例年通りといえば例年通りともいえます。
角田裕毅の成長
今年特に成長をしたのは、角田裕毅だったというのは誰も依存はないでしょう。ピエール・ガスリーがいなくなった後、しっかりとアルファタウリのリーダーとしてシーズン通して戦いに抜いたのは、数字に現れた結果以上に彼の血肉になったのではないでしょうか。
結果として、コンストラクターズ7位には慣れませんでしたが、後半はマシンのアップデートを矢継ぎ早に投入し、それが順位にも現れるようになりましたし、最終戦もスタートからの順位は下げてしまいましたが、5周トップを走り、ドライバー・オブ・ザ・デイもとって終われたのは確実に来年につながると思います。
2026年が気になるけど、2024年も気になる
個人的には、今年もずっと2026年以降の話題が気になってしょうがなかったのですが、2024年もどのような形で各チームマシンを準備してくるのか非常に楽しみです。