EU 日本食の輸入規制撤廃へ
こんにちは、Kazです!
今日は「EUが日本食の輸入規制の一部条件を撤廃するかも??」というニュースが出ましたので、簡単な解説と補足をしようと思います。
ヨーロッパ向けに輸出している企業様にとっては重要な情報になるかもしれませんので、要注目です!
*後日、輸入規制の撤廃が決定し、その詳細は下の記事でまとめていますので、気になる方はこちらをご覧ください
まず「『一部条件の撤廃』って具体的にどんな条件を撤廃するの?」という点に疑問を持たれるでしょう。
今回報道されている内容をかなり簡単に言うと「今まで必要だった『放射性物質検査証明書』は必要ない状態にしよう」という事です。
丁寧に解説をすると…
2011年の大地震の際に、原発事故を受けて放射性物質が放出され、その「放射性物質が食品に含まれてしまっているのではないか?」という事で、「食品に放射性物質が含まれていませんよ」という検査証明書(分析結果のようなもの)が、一部の食品や一部の都道府県産の食品に対して必要になった訳です。
この規制は、徐々に緩和はされてきていましたが、今もなお続いています。(特に中国は厳しい…)
そんな中、今回EUが「この規制(条件)を撤廃する方向で考えましょう」となったという事です。
撤廃されそうな規制は?
あくまで個人の予想ですが、今回の規制撤廃されるのは下記のものと想定されます。
◆『放射性物質検査証明』が不要になると想定される品目・地域
福島県:マイワシ、サンマ等の一部の水産物、柿(乾燥品)、野生のきのこ類、一部の山菜類(野生のワラビ、タケノコ、タラノキ、コシア ブラ)
宮城県:野生のきのこ類、一部の山菜類(タケノコ、タラノキ、 野生のワラビ、コシアブラ、ゼンマイ)
群馬県:ニジマス、コイ等の一部の水産物、きのこ類、一部の山菜類(コシアブラ、 タラノキ)
山形県・山梨県・静岡県:野生のきのこ類、一部の山菜類(コシアブラ)
茨城県・長野県・新潟県:野生のきのこ類、一部の山菜類(コシアブラ)
岩手県:野生のきのこ類
47都道府県:上記の県ごとの放射性物質検査証明の対象品目、または、生産・加工地が不明な上記の品目の使用割合が50%を超える食品及び飼料
ちなみに、現在上記規制に加え「『産地証明書』も商品によっては出してね」という規制もあるようでして、場合によってはそれも撤廃されるかもしれません。
◆『産地証明』が不要になると想定される品目・地域
47都道府県:上記放射性物質検査証明の対象品目で、本検査証明書が要求される県以外で生産・加工されたもの。 または、本検査証明書が要求される県以外の品目の使用割合が50%を超える食品及び飼料
まとめ
今回はEUの日本食への規制撤廃ニュースについて書きました。
まだこの規制撤廃は確定ではなく「今年の7月中旬頃に確定されるかもしれないよ」という情報も出ています。
また、規制撤廃の内容は上記だけではない可能性もありますので、実際に確定発表がされた際にもう一度チェックする必要があります。
まずは「こういった可能性があるようです」というニュースが出たので、前情報を押さえておき、もし自社に影響がありそうな場合は、事前に規制緩和のシナリオを想定し、その際はどう動くのか、を検討しておいても良さそうです!
という事で、今回はここまで…
もしあなたの食品輸出事業で「こういう所で困っている」「この課題はどう解決すればいいんだろう…?」「この件についてどう思いますか?」など、質問したいな、ということがあれば、ぜひお気軽にお尋ねください!
食品関連の海外新規事業立ち上げ・実行、日本・東南アジア・ヨーロッパ・アメリカでの営業戦略立案〜実行、各国への輸出規制調査等、経験し実践してきました(海外駐在経験あり)ので、貢献できることもあるかなと思っています!
では、みなさま素敵な1日をお過ごしください〜!^^
Kaz
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