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魚ブームと水族館に行ってみたはなし


4歳の息子に訪れた魚ブーム。
きっかけはどうぶつの森なんです。
コロナ自粛期間中にすっごい売れたみたいじゃないですか。
ご多分に漏れず私も買いましたよ、どうぶつの森。

それを4歳の息子が横で見ていてね、あれこれ指示をだしてくるわけです。
そこにお花ほしいなー とか、ここにブランコ置いてよ!とか。
ここに焼肉叙々苑がオープンすればいいのにね!つって、マイデザインで叙々苑のロゴ書いてみたりさ。
そしたら、「放牧されてる牛(住民)がいるから、それをきゅっとやれば営業困らないよね、お父ちゃん!」「うん、そうだな!」なんていう微笑ましい親子の会話があったりなかったりね。
いや、あの住民達たまに怖い事言いますよね。鴨が焼き鳥好きって言ってみたりさ。
お前が食ってるその肉、それはなんの肉なんだ。最近引っ越すって出て行ったアイツか。みたいなね。

で、そのどうぶつの森で釣りができるんです。
季節や時間帯によって色んな魚が釣れて、それを博物館(中に水族館や昆虫館、化石館や美術館といった施設が入ってます)に寄贈できる…っていう。

で、取った生き物や化石なんかをそこに寄贈しにいくと、門番の仁王…じゃなくてフクロウがね、このフクロウが虫嫌いとか言うヤツなんですよ。

お前の主食だろうが!!!

そのフクロウに寄贈すると、博物館に展示されていくと。寄贈すればするほど館内の内容がどんどん充実していくと。そんなシステムです。
しかしさ、どうぶつに人格はあるけど魚や虫には人格ないって不思議だよね。
いつか虫達も急に自我を獲得してね、住民相手にシャーーーーーーーーッて戦闘を仕掛けてきてね。
怖い怖い。続編はFPSかな?
まぁそんな楽しい内容のゲームです。

色んな魚が釣れるもんで、息子もそれを見てなんとなく魚を覚えていくわけです。
「お父ちゃん、シーラカンス釣れたね!」
「お父ちゃん、スズキが釣れたね!」
「お父ちゃん、またスズキが釣れたね!」
「おい、またスズキかよ!」
「お父ちゃん、フィッシングサイトでネットリテラシーのかけらもないような有象無象のネット利用者がまた釣れたね!」
なんてね、どうぶつの森のほんわかしたコンセプトを具現化したような会話をしながらフィッシングを楽しんでいた訳です。

意外と魚に興味津々なので、魚図鑑をね、買った訳です。
俺ほどの富豪になると、ピピッと携帯で指示を出せば次の日にはもう献上品を持って自宅にやってくる部下がゴロゴロいるわけです。
アマゾ…ヨドバシカメラつったかな。そもそも「魚図鑑を買った」って最初に言ってるからね。献上とかじゃないですね。

魚図鑑&その図鑑の付録を、息子はえらい真剣に見てるんですよ。
ひらがなカタカナは全部読めますから、漢字もフリガナ振ってあるし、彼は図鑑を読破するわけです。
それに加えて付録DVDは車の中で常時垂れ流し、さかなラーニング状態。

水族館にいきたいねー なんつって。
もともと亀やカエルがとっても好きで、彼にとって天国のような伊豆にある亀が通路を闊歩する動物園やカエル専門館みたいなところではすっごい反応よかったりしてね。
なんせ魚の図鑑DVDを手に入れる前、彼が車の中でずーーーっと見ていたDVDはこれまた図鑑の付録であるDVDの「カエルの鳴き声コーナー」みたいなやつヘビロテですから。
運転中ずっとカエルの声してんだから。
それに合わせてこれは「○○ガエル」なんつって。
かわいいですね。大人がやったらお薬出されちゃう案件かもしれないけどさ。
こっちはもうずっとゲコゲコガーガーとカエルの鳴き声聞かされてたから、それが魚になるだけでもう本当に安心安全運転ができるってもんですよ。

魚については、今までは水族館に行っても大きい!とか、きれい!とか、そのくらい。メイン魚の水槽に亀が泳いでたら大興奮 とか、エイが好きとかそんな感じ。


で。
池袋のサンシャイン水族館も自粛期間が解けてオープンしたことだし、いっちょ行ってみっかと。
やってきましたサンシャイン。一番最初にある大きな水槽で、チンアナゴがひょいっと底から顔をのぞかせてる訳です。
まぁ軽いジャブだなーと思って、「これ名前なんていうの?」って聞いたら、「チンアナゴと、そっちはニシキアナゴ」
びっくりですよ。ジャブ打ったら勇者の剣で斬りかかられたんですから。確かに水槽のプレートにはチンアナゴとニシキアナゴの名前が。
こちとら底からにゅるっと生えてるのなんて全部チンアナゴだろくらいのライト感覚じゃないですか。エンジョイ勢じゃないですか。
なんだニシキアナゴって。急にガチ勢になってしまった息子。遠くへいってしまった息子。あぁ、パトラッシュ。とっても眠いんだ。翌日有給だからって、前夜しこたまどうぶつの森やってたからね。

その後も、図鑑やDVDで得た知識をちょいちょい蘊蓄として入れてくるのです。
こっちが知らない魚を指させば、結構いい感じで名前を答えてくるのです。
息子の魚の知識量に完全敗北を喫しました。それは嬉しいことでもありますけどね。

中でもやっぱりね、どうぶつの森に出てくる魚がいると興奮のるつぼですよ。
テレビで見て憧れていた魚が今目の前に!
ハナヒゲウツボにあそこまで興奮するこどもは、なかなかいないんじゃないだろうか。


息子にこれ名前なに?とか質問されたら、こそーっと視線を水槽横のパネルに移して名前覚えて、「それは○○ウオだね。帰ったら図鑑見てみようぜ。」とか言っちゃってんの。
いやー、負けたね。ほんと完膚なきまでに負けました。魚知識に関して、父の背中は軽く飛び越えてったわ。
そんな話をね、某ラジオ番組に投稿したら採用されたから、やっぱり俺の勝ち。

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