FireHD8 キッズモデルを買ってみたはなし
新しくなったFireHD8 キッズモデルを買ってみたんです。
我が家には4歳の息子がいて、たまに俺のiPadを使って何やらお仕事ごっこ的アプリやお絵かきアプリで遊んでる。
仕事なんてあと20年もすりゃ嫌でもやらなきゃいけないのに、何も好き好んで幼年期の若々しい時間を仕事に費やさなくても…と思ったりするのだが。
しかしこれがよくできていて、遊びながら物の製造工程や様々な仕事の内容が学べてしまうアプリなわけ。
しかもスポンサー? 登場する仕事は全て実名企業のもの。
マクドナルドでパテとバンズやその他の具を重ねてハンバーガー作りましょうとか、ファイザー製薬で薬の作り方を学んでみましょうとか、文春の編集部に配属されたのでいかがわしいことして多目的トイレから出てきた瞬間の芸能人をカメラに収めましょうとか。
最後のはウソね。
まあこれ子供がハマるハマる。
普段街でよく見る看板のお店で、店員さんや従業員としてアプリ上とは言えお仕事体験ができるってのは子供にとって嬉しいんだろうなというのは想像に難くない。
昨日は昨日で、「ついに女子アナが竹藪に車止めて、男とねんごろになってる場面を撮ったよ!」なんて喜んでいた。
だからね、そういうのはナイからね。
仕事をしてポイントをためていくうちにピコーンて突然アラートが鳴って、「このまま上層部の飼い犬として出世コースをいきますか?それとも労働組合を立ち上げて闘争の急先鋒として活動しますか?」みたいな要素もありそうでない。
そんなアプリに息子はハマっていたんだけど、iPadの上に牛乳ぶちまけて耐水テストされたり、テーブルの上から落下試験されたりということが数度あったもんで、この仕事アプリはappleの製品テスター職とかも入ってんの?だったらごめんな息子よ。アプリに従ってやってただけかもしれないね。
まあそんなこんなで数世代前とはいえiPad粉砕されるのも困るので、なんか安価なタブレットねーかなーと探していた折、いいタイミングでFireHD8がリニューアルされたと。
今までFireHDって敬遠してた。
1999年。当時ルーキーで20勝達成した読売の上原が、シーズン最終盤に同僚松井とホームラン王の座を争っていたヤクルト・ペタジーニと対峙。
ベンチからは歩かせる指示が飛び、上原は指示通り敬遠を選ぶ。
敬遠直後上原はマウンドを蹴り上げ、マウンド上で涙を拭うのであった。
「であった」じゃねーよ。
上原のように渋々敬遠してた訳ではなくて、がっつり敬遠。
5打席全部松井を歩かせる指示出した明徳義塾馬淵監督ぐらい、がっつりと敬遠。
だってアイツ、androidベースだけどamazonがカスタマイズしたOSだからすっごい中途半端感出してくるじゃないですか。
スペックの高さの割に値段は安価といったところで、そんなOS使ってるからすっごい癖あるじゃないですか。
元西武の小石投手みたいに、プロ野球界でも他にはいない癖のあるフォームから投球を繰り出すけど結果四死球連発…みたいなさ。
まあでも俺じゃなくて子供が使う物だしさ、別に子供は本来GooglePlayならダウンロードできるコレができないと困る!という事もないしさ。
何より、子供向けコンテンツ(アプリや絵本)が1年間使い放題だっていうし。
それに加えて購入後二年間は、例えフリスビーがわりにぶん投げて庭の礎石にゴーーーンつってぶつけて画面割ったとしても、球場に持っていって画面におえかきソフトで書いた「がんばれ武隈」みたいな応援メッセージを表示させて掲げてるところにスコーンと柳田がホームランぶち込んできて画面が砕け散ったとしても、「山岡士郎と岡星ごっこ」を始めてまな板にみたてたFireHDの上で本物の鮪のサクをザックザックいって滴り落ちるドリップによる水濡れや刺身包丁によるほっそーい線傷が無数に画面についたとしても、交換に応じてくれるってのもありがたい話じゃないですか。
だったらね。それだったらね。購入してもいいいかな って。
実際購入して使ってみるとさ、うちの庭に礎石はないし、球場にはまだ無観客で行けないし、刺身包丁をおもちゃとして息子に買い与えたりはしていないので壊れる要素は今の所ないわけです。
絵本読み放題ってのはさ、今まで彼が読んで好きだと言っている絵本って、まあ言ってしまえば俺達親の好みの延長ってところも否めない訳。
親が「うちの子はこの絵柄が好きそう」っていう理由で買い与えた絵本とか多いわけ。
言ってしまえば子供にとって親は電通ですよ。
親の好きな方向向かせるって、親がその情報を与え続けていけばコロっとそちらに傾いたりする。
ムーブメントは簡単に起こせる。任天堂の倒し方はしらねーけど。
賀茂河の水、双六の賽、山法師は思い通りにならないけれど、子供の趣味については大いに親の影響おっかぶせたりできる。それがいいのか悪いのかはわかりませんけどね。
FireHDだとさ、ある程度の数量読み放題な訳ですから、息子はその中で勝手に表紙買い(実際には使い放題なのでいちいち金は払ってないけど)していけるわけ。
こっちが通常であれば買わないであろう絵柄の絵本も、なんとなくでもタップすればダウンロードできて読めて、その中で新しい方向性とかが彼の中で芽生えてくるわけ。
こっちはこっちで、その作者の絵本を何冊も読んでるみたいだから実際に読み放題にはない絵本買ってみようか みたいにもなる。
勿論読み聞かせに使えるし、時間を区切ってあとの裁量は彼に任せて安心して預けるって事もできる。
普通のタブレット渡して、最終ページにこそっと置いといたDMM動画プレイヤーを勝手にタップされる的なこともない。
設定した時間になると「今日はおしまい」と出てなんの操作もできなくなる点も良いんですわ。
勿論親のアカウントで入れば操作は可能。
一時ロックを、別のデバイス(親のスマホとか)から簡単にかけられるのもよいよい。
ご飯を食べ終わってないのにFireHD触ろうとした時、ごはん食べないと父ちゃん魔法で止めちゃうからね!つって、指パッチンと共にこっそり俺のスマホでロックかける。
あら残念、FireHDはうごきませーんってことで、またご飯に復帰。
全部食べ終わったら、がんばったね。じゃあもう一回魔法で使えるようにしよう!つって指パッチン(と共にスマホで解除)
この結果、息子が指パッチンの練習を始めました。 おい、いいのかそれ。本質伝わってなくないか。
そんな訳でね、何が言いたいかというと、
「去年一年見てきたけど、やっぱり申告敬遠って味気ねえな」ってことです。ことプロの舞台ならば、ショービジネスの側面もあるのですからこっちだってちょっとしたドラマ期待したいですわ。
1999年に当時阪神の新庄がさ、延長12回に読売の槇原から1アウト1・3塁で敬(以下フェードアウト)
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