生米からつくる「セロリチャービル粥」のレシピ
豊かな香りとおしゃれな風味が魅力のお野菜、セロリとチャービルを使ったおかゆをご紹介します。
フレンチで必ずと言ってもよいほど登場するハーブ、チャービル。
スープやパスタにちょこんと添えられていたり、タルトの上にほんの少しだけ乗っていたり。かわいそうに、チャービルさんはいつも脇役です。
チャービルのお味はクセのないパセリという感じで、いい雰囲気を醸し出してくれる「キメ」の食材です。
香りはお花のような、ほんのり甘い繊細な香り。茎はシャキシャキで、葉はそよそよ〜と風になびく様子が浮かぶほど、やわらかく可憐。
今回は、そんな秘めた力を抱いたハーブ、チャービルを主役に大抜擢!
繊細なチャービルをしっかりと味わうために、顆粒のお出汁は使わずに、セロリの旨味をお出汁として考えました。仕上げの胡椒、粉チーズもあくまでも添え物。
ぜひ薄味で、ゆっくりと。チャービルの味や香りを堪能しましょう!
香りにときめく「セロリチャービル粥」
生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。
記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!
【 材料 】(2人前)
▶︎ 米 ・・・半合(90ml)
▶︎ 水 ・・・700ml
▶︎ セロリ ・・・1本
▶︎ チャービル ・・・数本
▶︎ 塩 ・・・小さじ1/3
おこのみで
▷ 胡椒、粉チーズ(パルメザンチーズ)
【 レシピ 】
①厚手の鍋によく研いだ米、水700mlを入れる。
②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
セロリを5mm〜1cm厚に切り、お鍋に入れる。
チャービルの茎と葉っぱを分けておく。茎は2〜3cmの長さに切る。
③鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
鍋にお箸を渡してフタをした状態で弱火に30分かける。
④塩で味をととのえたら、鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。
フタをして10分蒸らす。チャービルの茎を混ぜ込む。
チャービルの葉、お好みで胡椒・粉チーズをのせて、完成!
【 つくりかた (写真つき)】
ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!
①準備
水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます。
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米、水700mlを入れます。
今回はコンソメや顆粒だしを使わない、薄味仕立てです。素材のほんのりとした風味をじっくりとていねいに味わうことができます。一方、くっきりとしたお味に慣れている方は、物足りなく感じるかもしれません。顆粒のお出汁を入れる場合は、このタイミングで小さじ1ほど加えます。
お鍋は土鍋でもOKです!大きめのお鍋の方が吹きこぼれにくいので、十分な大きさのある土鍋をご用意ください。また、雪平鍋など薄手のものは焦げ付きやすくなるので、全体的に火加減を弱めにしてください。
②中火
用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。しっかりと鍋の中心と火の中心を合わせることで、焦げ付きや加熱のムラを防ぐことができます。
お鍋を見守りながら、具材の用意をしていきます。
セロリを5mm〜1cm厚に切り、お鍋に入れます。
筋が強そうなセロリの場合は、筋をとります。長時間煮込むので細かなところまで頑張らなくても大丈夫です。
チャービルの茎と葉を分け、茎を2〜3cm幅に切っておきます。
チャービルは加熱してしまうと香りが飛んでしまうので、ここでは下ごしらえだけ済ませます。
③弱火
表面の白い泡がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます。
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。
吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、30分間弱火にかけます。
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。
④仕上
30分弱火にかけたら、お塩(小さじ1/3〜1/2)を入れて全体を混ぜて、火を止めます。
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。
さらに10分間、フタをして蒸らします。
すでに食べられる状態ではありますが、しっかり蒸らし時間を確保することで、よりふっくらとしたおかゆに仕上がります。
蒸らしが完了したら、チャービルの茎を混ぜ込みます。
香りとシャキシャキ食感を生かすために、最後の最後に混ぜ込むのがポイントです。
チャービルの葉、お好みで胡椒、粉チーズなどと盛りつけたら、完成です!
おおおっ!きれいな緑!
おかゆからふわ〜っと上がる湯気に乗って、チャービルの甘い香りがやってきます。こんな香りだったんですね〜。
お米の甘みと、チャービルのほんのわずかな苦味がおいしい。
チャービルが、ちゃんと主役になってます!!!
セロリと合わせて味が負けてしまうのでは?と心配されるかもしれませんが、煮込んだセロリには生のセロリのようなガツンとした味はありません。
なんせコンソメの主たる材料となる食材ですから、セロリの縁の下で支える力は一流です。
そうそう、多くのハーブと同じく、チャービルには解毒作用や血行促進作用があります。
またセロリはほてり解消・むくみ改善効果が期待できる「巡らせる」食材ですので、食べながら感じるデトックス感はほんとうなのだと思います。スッキリする感じが◎
見た目のことだけを言えば、チャービルはちょこっとだけ使うからオシャレなのかもな〜と思いました。
お店でもこのくらいちょこっと……もしかしたらもっと少量ですよね〜…
セロリチャービル粥を作った日のお昼ごはん
ごくごく少量のほうが、繊細な茎、切れ目の多い可憐な葉が、ほわっと目につくのでしょうね。
でも、まあ、今回のセロリチャービル粥の目的は、チャービルを堪能することだったので、良しとしましょう◎ 笑
どっさりチャービルも、やわかそうなモコモコが、それはそれでかわいいですしね。
チャービルはほんのちょこっとしか使わないことが多いでしょうから、セロリチャービル粥、ぜひ機会があったら作ってみてください!
今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。
明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!
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