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ヒラサワの手土産もらいに人生初フェスのFUJI登山した話。

 一昨年、FUJIROCK配信でヒラサワさんを見たことがきっかけで翌年配信ライブを観てGN会員入りし、今年はとうとう24曼荼羅参加にまで沼落ちた私。FUJIROCKに今年もヒラサワ出る!!!の一報に「行かなきゃ!!」とフェスに参加歴ゼロな私が躊躇なく即動いた。長らく魚民であったにも関わらず、ヘッドライナー常連のサカナクションのフェスにもまだ参加したことないのに!
「ヒラサワFUJIROCK奇跡の2回目出演」「次があるとは限らない」加えて、「遠路はるばる高額な入場券を求め来場するご贔屓衆には手土産曲を用意する所存」(6月21日Twhzより)とのたまわれれば、もう貰いに行くしかないのだ、手土産。
半世紀経た人生初のフェスがヒラサワに連れて来られたFUJIROCKって…胸熱!!そもそも近年日本でロックフェスというものが開催されるようになった時期にすでに子育て期全開で参加する余裕なぞなかったし、まあ、そうでなくてもインドア派な私がわざわざ必要以上の人混みの中へ出向こうと思わなかった。それでももしライブへ行くなら音響の良い会場で好きなアーティストのみ堪能すればいいじゃないか、と。そんな私がフェスになぞ出そうもないヒラサワで動かされる! 
くっ…!!胸熱っっ!!!人生いつどんなことで思いもよらないことになるかわからない。人生ってファンタスティックや!!!
そんなこんなでひとりのこのこと手土産もらいに登山した訳です。
準備段階から会場の様子等色々話もありますが、今回はメインのステージについての感想中心に。


19時台からホワイトステージ後方でスタンバイ。その時間滝行的雨に見舞われていたものの、20時ステージチェンジのタイミングで小降りになりヒラサワさん始まるまでになんと完全に止みました!いや、でも途中とんでもないことになるかも、とレインコートは着たままスタンバイ。ソーシャルディスタンスを保つべくマーキングされたポイントを目安にスタンディングスペースのやや下手寄り、中ほどの位置を陣取りました。荷物持ってたけどスペースが確保されてるので足元に置くことができたし、始まるまで持参イスに座ることも可能でした。(私はセッティングショーを見るために立ってましたが)
20時過ぎテスラコイル嬢がステージに現れると、続いてレニキのドラムセット、レーザーハープと続々とステージイン!次々現れる楽器たちに上がりっぱなしです!!うおぉぉ!(無声)と興奮してたらいつのまにか本日初お披露目NEW EVOもステージに!続々とセッティングされるステージ。見守りながら固唾を飲んでその時を待ちます。

 そしてーホワイトステージ21時。
まさにtwhzタイム、今日はステージに生ヒラサワ登場!深い碧のライティングの中スモーク立ち込めるステージ、中央には「鉄棒」でお馴染み新レーザーハープ(今回さらにバージョンアップしていた)。
一曲目導入アレンジされた「ZCONITE」。上手のスモークの中からシルエットが現れる。首元に赤いライト!あれは!!!NEWアルバムジャケットで着用していたあのビーコンヘルメット!アメリカの手作りおじさんからお取り寄せし北海道に届きそうになったあれが!!まさか本当に被ってくるとは…!!シルエットのままレーザーハープを操り連動するテスラコイルが放電しながら不穏なメロディーを奏でる。(初テスラコイル!感涙!!)怪しげな儀式の始まり感。テスラ嬢の奏でる音の振動が肌に頭骨に響く。
そして曲はいつしか「COLD SONG」に。
キターーー!!初っ端からコールドソング!!キターーー!!!と、そこでおもむろによいしょっとビーコンマスクを脱ぎスタンドに。脱ぐんかーーーい!!!会場から総心のツッコミを感じ(ま、歌えませんもんね)結果ぼんやりシルエットのヘルメット姿しか拝めてないのでどうかもうちょいいずれの時にか披露していただきたく…!

「ENOLA」
氷牢解かれたかと思ったらいきなり激熱改訂沢ですよ奥さん!!イントロとともに会場全体が一斉に悲鳴のように息を吸い込む音が聞こえた。氷点からいきなり沸点ですわ、激熱「アイヤイヤイ!!!」いただきました!!ありがとうございます!!!激しき温度差で魂蒸発(まだ消えないで)

「BEACON」
24曼荼羅ぶりのビーコン!待ってましたビーコン!みんな大好きビーコン!
会いたかったよビーコン!!!わぁぁぁ!!!「名もなき子」でみんな手をあげるの今思うとなんかじわる。

「Solid air」
「ソリッディアァーーー!!!」ああ、もうはなからご褒美です!しかし早々からギターの音響不具合発生。今思えば前の2曲は大半ギターは下げてるだけのNEWEVO、PHYTOELECTORON SEEDの見せびらかしタイムだった。ここで華麗なデストロイデビューを飾るはずだったのだろう。しかし歌いながら後ろで鳴り続ける電子音、ギターを交換し松村様(舞台監督兼ローディー)まで現れ調整を試みるが、バックで鳴る電子音は消えず、再びNEW EVOに持ち替えるも、「ダメだ」というようにギターを弾く手を一瞬ダラッとさせる。大丈夫だろうかとハラハラと見守る中、決意すら感じるステップを踏みながら歌唱を続け、「私は私のできることをするのみ!!」とでも言うように決める殺気立った豪快なキック&ローリングデストロイ!!ああ、これです!!!ご本人にしてみれば不本意かもしれないけどトラブルをもパフォーマンスで蹴散らかすライブでしか得られないヒラサワいただきました!!ありがとうございます!!あれは名場面だからどうかTVではどうかカットしないでいただきたい!

「TRAVELATOR」
なんとか不具合の音が消えた瞬間絶妙なタイミングでレニキのドラムとともに無事この曲が始まる。連携プレイすごい!「先へ〜」のところの会人とともにギターシュッとたてるアクションがカッコいい!

「幽霊列車」
幽霊列車がフジロックにキターーー!!!24では飛行機だったけど、やはり山へは列車ですよね〜!「残骸〜」の美しい鼻濁音が聴けて嬉しい。配信組も現地組も仲良く乗り込んで真紅の雨の中ドナドナ馬骨が揺られて行く(逝く)よー(完)(終わらない)

「アヴァター・アローン」
イントロ後のキレのあるレーザーハープ捌きがカッコイイ!24曼荼羅ではお手を腰に仁王立ちスタイルでしたが、
今回は片足をやや前に斜め立ちスタイルでお手はお腹に身を反り熱唱!他の曲でも今回反り歌唱スタイルが多く見られた。

「消えるTOPIA」
レニキドラムが映えます!カッコイイ!
巻き舌「rrrrロケットはー」
ありがとうございます!!!

「アンチモネシア」
再びシルエット沢にレーザーハープで奏でられるテスラコイルの調べではじまるテスラアレンジアンチモネシア!レーザーハープを舞うように奏で歌うお姿が美しい。

「HOLLAND ELEMENT」
一転攻めアレンジのイントロからはじまり、こ、これはもしや⁉︎twhzでも匂わせていたこの曲(いや他の曲も匂わせてたけど)がサビシャウトから始まると会場から一斉に思わず漏れた悲鳴のような息を呑む音ともに拍手喝采(無声)!!「焼かれ〜!!」のシャウト&キックがもう汗だくでシャウトする80年代沢と年月を経た今沢が完全に一致!時を超えた2人の沢が二重に見えてもう胸がいっぱい…!!!この表情配信再放送でアップで見たいと思ってたのにことごとく今!ってタイミング外してくれたカメラスイッチング許すまじ!TV放送の時可能であればそこ再編集願いたい!(カットすな言ったり編集しろ言ったりわがまま勝手放題)

「パレード」
初生パレード!ありがとうございます!!
わあぁ!!パレードに!参加できた!!
わぁあぁぁ!!!バックのパレード行進する会人映像とともに泣きながら手をあげて参列。

「夢見る機械」
待ってました!!テスラ嬢がステージに御坐しますなら必須曲!前奏をテスラコイルが奏ではじめると再び拍手喝采!(無声)と、そこに現れたのは左手に本を抱えた黒縁メガネ沢!!声にならない悲鳴が会場全体からあがっているのを感じつつ、なんてあざとい…(吐血)そしておもむろに本を開くと発光!怪しくライトアップされた悪戯な表情の黒縁メガネ沢のいつもよりサービスオーバーアクション、腕を一周させて「ほれ、行くぞオマエタチ!」と言わんばかりのぐるりんちょエントロピー!!!なんて…なんてあざとい…血を吐きながら初めての生エントロピー!夢が叶った!!(出血多量)
しかしまだまだ続くあざとファンサ!2番に突入するとそでに引っ込み今度はカメラを手に現れる。デラワーカメラ!!実在した!!最前の馬骨情報によるとちゃんと「DELAWARRCAMERA」(綴り正誤不明)って書いてあったらしい。配信再放送で確認するもあまりよく見えなかったが(またこれ「スナップショットを1枚」の瞬間カメラアングル外してるの許すまじ)フジ公式さんのレポ写真でかろうじてなんとなく確認できる。

「論理的同人の認知的別世界」
TAZZのワーオワイステップに揃ってギターのネックを下げて⤵︎デンデンデンデンデンデンデンデンデンデンデンデンデン⤴︎と最後に上げるアクションと見どころたくさん。吐血ポイントは「何人吊るす」の吊るしバンドサイン(またここ配信後ろ姿!アップを!頼む!!)、したり顔の生「もう大丈夫ですよ、安寧の人。」でもうだいじょばない。完全にだいじょばない。

「Big Brother」
イントロから⤴︎⤴︎アゲアゲです!ギターが主役のこの曲。ヤイヤイ一緒に言いたいところですが、手をあげ心でヤイヤイよ!

「救済の技法」
ヒラサワ、最後に世の中に絆創膏を施してエンディングへー。今思えば24曼荼羅で24万打をきめたあの紅いガムテはここで施される救済のガムテだったのかも。「救われたー」「救われたー」言いながら救済のガムテ貼られた馬骨が会場全体ルべダリアンと化す幻影を見た。

「TIMELINEの終わり」
エンディングに相応しい、ですよね!この曲から沖縄テイストを私は感じるのだけど南国沖縄贔屓のヒラサワさん、意識してたりします?この曲のドラムはエイサー太鼓に聴こえるので、いつかレニキにエイサー太鼓で舞いながらドンドコしてもらいたいなぁなんて個人的希望。

アンコール「庭師KING」
最後にこの曲なんですね(泣)。このご時世柄、いろんな立場でそれぞれの思いで受け取れる曲な気がする。とりあえずこのFUJIROCK開催に多大な努力で支えてくれたスタッフ皆さまに感謝と共に贈りたい(勝手に贈るな)。
後日のヒラサワさんtwhzによると本当はアンコール曲はもう一曲予定していたそうなのだが、ギター音響不具合により現場判断でカットしたそうな。
その曲は「HUMAN-LE」!これまた胸にくる選曲!落涙必須!現地で聴きとうございました!!!

ライブ終了後、移動途中グリーンステージの電気のステージも最後見れたし、ツアーバスの時間の都合上ちょこっとだけどレッドマーキーの砂原さんも見れた。元電気メンバーでヒラサワさんのソロサポートもしてた砂原さんがMETAの曲も交えて最後を締めるのたまらんニクイ!時間が許せば最後まで見たかったな。
興奮冷めやらぬままたくさんの手土産を胸にホクホクしながら人生初フェスは終了。ありがとうございました!

追記
後の情報で私の参加した3日目は入場者9000人で3日間で最も少なく、3日間通しての入場者数も例年より10万人も少なかったそうな。
9000人て、コロナ以前サカナのライブ幕張メッセで2万人だったこと考えるとおそろしく少ない。あの広大な敷地に数ステージあってのこの人数。採算大丈夫だったんだろうかと心配になる。
実際トイレは全く並ばずに入れたし、食べ物もほぼ並ばず買えた。ステージ前のスタンディングスペースでも人に接触することなく観覧できたし、ステージから少し離れた場所では自由に椅子を置いて余裕で観ることができた。消毒液やハンドソープも持参していたが、使う場面がないほどいたるところに用意されていた。参加前の抗原検査キット配布や写真や個人情報登録必須の入場者アプリ、対策は完璧と言っていいと思う。主催者スタッフの努力に感服する。
ひとつおまけで言うと、帰りはオフィシャルの深夜夜行ツアーバスを利用したが、約1時間おきにサービスエリアで休憩、到着は朝6時の予定だった。しかしおそらく密を避け乗車時間を短くする意図かと思われるが1時間以上早い5時前到着。予定外の早すぎる到着に貴重なほぼ無人東京駅を体験することができたが、そこから始発6時のバスを待ち駅周辺を早朝さすらうことに。おりしもパラリンピック前の厳戒体制の東京、早朝からあちこち配置されている警官に睨まれつつ構内さすらい、夜明けの八重洲口を眺めながらコンビニで買ったスムージーを飲み干したのでした。心のBGMは「コードコスタリカ」

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