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2024/08/14 墓参

水曜日 くもりのち晴れ

朝から直売所へ寄って墓参りに。
果物と花を買ってから行こうと思ったのだけど、出遅れたようだ。
開店から15分過ぎていただけなのに、幸水梨はほとんどなく、残っていた一袋を購入。
線香セットも買うつもりが、こちらは売り切れ。
お花はまだたくさんあって、花屋さんに比べると手頃なお値段が人気のよう。
色合いも種類も豊富で、それなりに選べた。

お墓へ行くとすでに先客があったようで、まだ新しいお花を片付けるのも忍びなく、花入れにお花を無理やり割り込ませる。
父や祖父母に手を合わせるのは毎年と同じだが、今年はより切実な願いをつぶやく。

午後、疲れてぼんやりしていたら、バリューブックスのポイントキャンペーンで6冊も買ってしまった本が届いた。

中の一冊、一番気になっていた村井理子『全員悪人』を一気読み。
認知症の家族を介護した経験をもとに、当事者である著者本人がモデルらしい「あの子」の義母の語りの形で書かれたフィクション。
フィクションとはいえ、かなりリアルなものだ。
仮に実話が含まれていて、それがどの程度当事者である「私」の困った行動の理由を言い当てているかは誰にもわからない。
けれど、そこには、家族としての愛情が間接的に描かれていることは、あとがきを見ると確信になる。
このあとがきは折にふれ読み返すことになりそうだ。

興味本位で書かれたものという感じは一切ない。
母が患って以来、認知症の人の気持ちがわかる式の本はいくつかパラパラ読んだが、どれも上から目線に終始している印象。
この本がいちばん共感を持って読めたのは、そこのところだと思う。
明日からは母の妄言にも少しは余裕を持って対応できるといいのだけれど。
「あの子」のように。

でも…うちの母も、この主人公もステージとしては初期、まだまだ覚悟しなくてはいけないらしいが。