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【境界線】「自分がある人」が当たり前にやっていること

前回、境界線のはなしをしました。

自他を区別する境界線は、自分という感覚を感じるには無くてはならないものです。

しかし、この「自分という感覚」は、こころに傷のある人はなかなか分からないものです。

私も「自分が何者か分からない」と「やりたいことが分からない」が長年の悩みでした。

自分がある、ってどういうことか考えてみたいと思います。

ACの人は、自分が無くて、自他の区別がはっきりつきません。不快な人やものごとに囲まれていても、逃げようとしません。逃げようとすれば逃げられるのに、逃げずに我慢しようとします。学習性無力症といいまして、無意識にですけど、やっています。

これも境界線を引けてないことから起きる問題なんです。

自分と他人の境界線がハッキリしていないから、簡単に侵入されてしまいます。

苦手な人が放った棘のような一言をいつまでも気に病んでしまう繊細なACの人は辛いですよね。

いっぽう自分がある人は、例えば、嫌なものが寄ってきても、さっと離れられて、後々まで引きずることはありません。自他の区別がハッキリしているから、外部から来たネガティブを、これは自分のモノじゃないから、とさっと追い払うことが出来ます。

ですから、簡単にヘコまないし、ヘコんでも回復力があります。悩むことがありません。要するにメンタルが強いのです。

だから、自分がある人は人間関係が楽なんですね。

自分がある人が当たり前にやっていて、ACの人が出来ないのは、自分と他人を区別するということなんです。

私も境界線の問題で悩んできました。

自分が無かった私は、人が良過ぎる、素直過ぎる、言いたいことが言えない、誰にでもいい顔をしてしまうなど他者に対して一線を引けずに苦しんでいました。

ここで私の体験したセラピーの話をします。

トラウマ療法のなかにエネルギー療法というジャンルがありまして、そのエネルギー療法にFAP療法、思考場療法があります。どちらの療法も短期間で効果がありました。

詳しい説明はここでは避けますが、ざっくり言えば、過去のトラウマ体験と繋がっているエネルギーコードを切断する療法です。この療法を受けたあと、こちらを利用してこようとする依存的な人に、はっきりNOが言えるようになりました。

トラウマ療法のセラピストから教えられた言葉にこんなのがあります。

「顔従腹背が基本」「機嫌のいいイエスマンを演じながら、魂は売らない」

なるほど、自分が無い人が自分がある人に近づくには、こうした態度、つまり周りと調和しながら一線を引くというスタンスが参考になると思いました。

昨日、たまたま流れてきたYouTube動画のターシャ・チューダーの言葉はまさに「自分がある人」だと思ったので、ここで引用します。

「こころを美しいもので満たしなさい」
「私が心掛けてきたことは、騒音、ごたごた、攻撃的で付き合いにくい人を避けることでした」
「他の人が何をどうしようと、自分がいいと思うようにすればいいのです」

ターシャは絵本画家で世界的ガーデナーです。
貴族の令嬢として決まっていた社交界デビューを断り、自分の道を貫きました。

今年、ターシャ生誕100年。記念のKADOKAWA映画のプロモーションを見つけました↓

自他の間にきちんと境界線を引ける人は、自分に嘘が無くて強いですね!

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