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【愛着障害】逃げ場があるって、大事なことです。

スターバックスコーヒーのコンセプトは「サードプレイス」ですよね。あの、心地良いおもてなし感。何回も通ってしまいますよね。家庭や職場でもない、もう一つの居場所。

あなたの「サードプレイス」は何処ですか?

さて、愛着障害について書いています。

3日目は、愛着障害の人は「SOSを出せない」というお話をします。

人は人間関係を作っていくとき、そのひな型である大元のベースとなるのが愛着です。人生のいちばん最初に出会う他人であるお母さんとの関係が大切になってくるのです。

健全な愛着を育むには、臨界期があります。生後半年から一歳半のあいだにお母さんにギュッと抱っこされる必要があるそうです。前回も、前々回も言いましたが、この事はなんど言っても過言ではないほど大切なことなんです。

乳幼児がお母さんに抱きつこうとするのは、哺乳類として当たり前の行動です。

子どもは、お母さんの肌の温もりを通して世界を知るのです。

子どもにとって、お母さんと世界はイコールなのです。

つまり、お母さんから受け入れられて大切にされた、という原体験があると、世界は自分を受け入れてくれて大切にしてくれる所だ、という確信を持つようになります。

世界を信じて頼ることができるようになります。

ところが、不運にも愛着障害になってしまった人は、世界は安全な場だと感じられません。優しいお母さんをこころの中に内在化できなかったために、安全基地も持つことができません。

そうすると、世界を信じなくなります。孤立無援な感じになってしまいます。

どんなに困っても、誰かに頼ろうとか、助けを求めようという発想すらありません。

SOSが出せない人になってしまいます。

それじゃあ、まるで人生は苦行の場みたいですよね。

愛着障害の人は、愛を知らない人なんです。

ほんとうは、愛は、すぐそばに有るんですけど。

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ところで、あなたの「サードプレイス」は、何処ですか?

一つならず、複数あるかもしれませんね。

人、グループ、お気に入りのカフェ、あるいは本だったり音楽かもしれません。好きな樹木の下かも

私は、20代から30代にかけて大阪にいました。その時の上司はお酒のすきな人で、私たち部下を行きつけの店に連れて行ってくれました。

「ママとのつきあいは、君たちよりもずっと長いんだ」といって紹介してくれた女将は、私から見たら別に色っぽくも可愛くもありませんでしたが、頃合いを見計らって、上司にさっとお冷を出すツーカーな気配りや、そのときの上司の緩んだ顔なんかを見ていたら、なるほどなあ、上司は女将の母性にひかれて通ってるんだと納得しました。

甘えさせてくれて、受け入れてくれて、何時でも帰って来れる、言ってみればミルクのあふれる場所、ですよね。

こんな安心できるホームベースがあったら、辛いことがあっても乗り越えられますよね。

愛着障害の人も、現実で行き詰まったときは、「逃げ場」に避難しましょう。そして、愛のある人に助けてもらいましょう。

みんな、そうやって生き凌いでいるんです。


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愛着障害について書いています。↓


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