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【愛着障害・うつ・AC】依存って、ミルクの代わりの何か
アダルトチルドレンの人が幸せになるには、一言で言うとしたら、自分を知ることと自分を確立すること、それに尽きるんでしょうね。
自分のことに夢中になっていれば、他人の存在なんて気にならなくなるし、嫌な人に絡まれることもなくなるでしょう。
しかし、そこに至るまでは、けっこう長い道のりなわけで。
私自身も他人のことでイライラして自分のことは何も出来ない人でしたよ。
さて依存の問題ですが、アダルトチルドレンの人はみんなコレがあります。
薬物やアルコールへの物質依存、買い物やギャンブルなど行為への依存、あと人間関係への依存が主なものです。
私は仕事と恋愛への依存がありました。
依存行為は沈んだ気分をぱーっと華やいだ気分に変えてくれる魔法みたいなものでした。
依存症になると、空虚感と抑うつに襲われて、何もする気力が無くなるほど辛いものなんです。
依存対象は抑うつ気分を麻痺させてくれて、いっとき幸福感で満たしてくれます。
離れるとまた不安になって、いてもたっても居られなくなって、戻ってしまいます。
抑うつ気分はどんどん酷くなって、依存から抜けられなくなります。
アルコール依存症の人が底つきをしてどん底に堕ちたとき光を見る体験をすることがあるそうですが、光を見る体験とはどんな体験なのでしょうか?
私も人生のどん底体験のあと西表島で一瞥体験をしたことがあります。16年前のことですが。
一瞥体験とは、一種のランナーズハイみたいなもので、めちゃくちゃ過酷な体験をしたあと快楽物質の脳内モルヒネが出ていると言われますが、光を見る体験もそうでしょうか?
一瞥体験は至高体験ともいわれ、あのときは例えようもない安らぎに満たされました。
あとで涅槃とは、ああいうものかと思いました。
母の胎内に戻ったようとも言えます。
書いていて、うっとりしてきました。
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なんでしたっけ?
依存の話でしたね。
依存症とは、母なるものと一体化しようとする試みとも言われます。
依存症になる人はベースに愛着障害がありますから、飢餓感を埋めるためにお母さん代わりの何かを渇望して手に入れようとするのは当たり前のことだと言えるでしょう。
ミルクの代わりの何かを。
一瞥体験のころ、そのころの私は深刻な愛着障害を抱えていて、人生半ばですべてが破綻していたのでした。
もうこれ以上生きられない。
お母さんの愛なしには生きられないことを、やっと認めたのでした。
それまで、ひたすら自立をめざして頑張ってきたことのすべては崩れていきました。
愛を学ぶこと、そこから始めることしかありませんでした。
アダルトチルドレンの人はいまの自分をどうこうしようとするより、愛着の傷を癒やすのが幸せへの近道なのですよ。
✱愛着障害は依存症や精神疾患の原因になることが知られています
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